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「マーケティングオートメーション」という言葉が注目され始めている。これまで、経験や勘に頼っていたマーケティング業務や効果をデータドリブンにするとともに、業務そのものをシステム化していくことで、効率よくマーケティング活動を行うことを目指した戦略・システムを意味する。
 
この分野では米国の名だたるマーケティングオートメーションツーベンダーが大手ITベンダーからの買収が相次ぎ、国内のメール配信ベンダやセミナー管理ツールがオートメーション機能の拡充を進みつつある。 2014年現在で国内で選択可能な主なマーケティングオートメーション関連ツールをまとめてみたい。

Eloqua(オラクル)

2012年12月にオラクルが買収したEloquaは、2014年度になって本格的に国内市場でもマーケティングが始まっている。
 
ローカライゼーション(日本語化)は部分的に留まるが、海外現地法人にて利用している日本企業なども多く、グローバル主導で国内でも利用を始めている企業が多くなってきているという。メール配信からパーソナライゼーションまで多くの機能を保有するエンタプライズ向け。 https://www.oracle.com/jp/marketingcloud/products/marketing-automation/

Responsys(オラクル)

2013年12月にオラクルに買収されたResponsysは、Eメール配信の自動化に強みを持つ。Salesforceなど外部の顧客DBと用意に連携し、顧客行動に基づきEメールの配信を自在にパーソナライズしプログラム化ができる。 https://www.oracle.com/jp/cx/marketing/campaign-management/
 
以上2製品は、クラウド型マーケティングプラットフォーム「Oracle Marketing Cloud」としてオラクルからソリューションとして提供され始めた。

IBM Campaign

IBM買収後もしばらくは、旧製品名「Unica」として提供されていたが、最近は、「IBMCampaign」として国内でもマーケティングされ始めた。
 
2014年4月にはパーソナライゼーションツールの「Silverpop」もIBMに統合されたため、今後は、Silverpopの持つ機能も統合されていくことが予想できる。現在国内外で提供されているマーケティングオートメーション、キャンペーンマネジメントツールの中では最もハイエンドに分類されるエンタープライズ向けマーケティングオートメーションツールだと言える。 http://www-03.ibm.com/software/products/ja/campaign-management

Aprimo(テラデータ)

国内でもまだ知名度が低い「Apirimo」だが、2011年にテラデータによって買収され、国内でも発売が始まっている。テラデータのwebサイトにおいてAprimoという製品名は見当たらないが、「Relationship Manager」というアプリケーションの中で提供されていると考えられる。
 
DWHに強くデータ管理・データ分析を得意とするテラデータによって、分析系機能が充実したオートメーションツールになってきていると考えられる。 http://jpn.teradata.jp/solution/sol/crm/index.html

Marketo

米国の大手マーケティングオートメーション関連企業では唯一と言っていいかもしれないくらい希少になった独立系マーケティングオートメーションベンダー。
 
2014年春には自ら日本支店を立ち上げ国内市場でのマーケティングを始めている。今回リスト化した製品の中では、中小企業もターゲットとしているツールに分類され、費用も月額数十万円から提供がされているようだ。B2Bマーケティングに強みを持っている。 https://business.adobe.com/jp/products/marketo/adobe-marketo.html

Exact Target(セールスフォース)

2013年7月にセールスフォース社に買収されたExactTargetは企業向けメールマーケティングソリューションとして、米国では6000社以上の実績を持つマーケティングツール。
 
今後は、Radian6やBuddymediaなどと統合されながらOne-to-Oneマーケティングプラットフォームとして「Salesforce Marketing Cloud」のブランド名で提供されていく。 http://www.exacttarget.com/jp

Experian Cross-Channel Marketing Platform (エクスペリアン)

オムニチャネル完全対応をうたうエクスペリアンのCCMPは、メールマーケティングソリューションベンダーのエクスペリアンが最近発表したマーケティングオートメーションプラットフォーム。
 
エクスペリアンはこれまでも日本国内でもメールマーケティングの分野で古くから活動をしてきており、日本独自機能への対応など国内向けの機能が充実している。 http://www.marketinggate.jp/service/cross-channel/CCMP/

Adobe Campaign(アドビ)

OmunitureのサイトカタリストやCMSのCQ5など、デジタルマーケティング関連企業の買収を次々と買収してきたAdobeがEメール・キャンペーン管理のNeolaneを2013年7月に買収することでAdobe Marketing Cloudに本格的なマーケティングオートメーション機能が備わった。
 
コンテンツ管理システムや画像編集ソフトなどとの統合が進めば、デジタルマーケティングプラットフォームとしてワンストップの機能を提供できそうだ。 http://www.adobe.com/jp/solutions/digital-marketing.html
 
上記は海外製品の日本進出ソリューションだが、日本発といういみでは、セミナー管理のシャノン「マーケティングプラットフォーム」やSynergy!360などがリードのスコアリング機能や分析・自動メール配信機能などを拡充してきている。

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