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  • マーケティングオートメーションはすべて自社運用したいのだが可能か…

 
マーケティングオートメーション提案時によく聞かれる質問として、前回の記事では「SFAと連携せず、マーケティングオートメーション単体で利用できるか?」を取り上げた。今回は2つ目として「マーケティングオートメーションに関してはすべて自社運用したいが可能か?」という質問を取り上げてみる。

MA導入後はなるべく自社運用できるようにしたい

ツール導入後、ベンダーに“おんぶにだっこ”状態になってしまうことを危惧しているのかもしれない。
 
あるいは、積極的にマーケティングオートメーションに取り組みたいというクライアントの意志の現れなのかもしれない。これは導入時だけでなく、導入後も長く続く問題になるものだけに注意が必要だ。
 

「うちのツールは簡単に使えるので大丈夫です」は危険?

自社運用したいのだが・・という質問に対して「ツールの使い勝手」で答えるベンダーが多いはずだ。もちろん使い勝手は重要だ。だが、ツールの使いやすさは本質的な課題解決の1つに過ぎない。(ベンダー側は数ある機能のうち、見た瞬間に簡単に見える部分だけを見せて、いかにも全て簡単に使えそうと思わせる)
 
マーケティングオートメーションの成功ポイントはツールを使いこなすことだけではない。ツールの導入を行なったのち、実際にクライアントがやっていくべきことを羅列してみると・・
 
1.マーケティング/キャンペーンシナリオの企画
2.ツールで実装すべき施策の設計
3.必要なコンテンツの作成
4.オートメーションツールへの実装・設定
5.施策の効果の測定/改善
 
などだ。こうしてみると、 ツールでキャンペーン設定をしたりスコアリングロジックを調整したり、フォームやEメール作成作業は全体の一部分に過ぎない。(4の部分が中心)
 
重要なのはむしろは、1の企画の部分や5の効果測定の部分ではないだろうか。
 
だが、この部分は既にしっかりやれているという企業は実はあまり多くないのではないか。(そして3のコンテンツ作成の部分は多くの企業がアウトソースしているのが実際だ) そのような環境の中で4のマーケティングオートメーションツールの利用の部分だけを自社で行うことを考えてしまってないだろうか。

マーケティングなくしてオートメーションなし No Marketing, No Automation

マーケティングオートメーションへの取り組みが失敗する際よく言われているものだそうだ。オートメーションツールだけを使いこなせるようになっても成果は上がらないという訳だ。
 

ツールを使いこなすのはベンダーに任せ、成果最大化のためのシナリオ企画や効果測定にフォーカスすべき

重要なことは、マーケティングオートメーションツールを使いこなすことではない。ツールを手段として、マーケティングの成果を上げることだ。
 
であるならば、「どんなデータを基にセグメントし、どんなコミュニケーションが必要か?」「施策の効果をどんなKPIで測っていくべきか?」といった本来のマーケティング部分にフォーカスし、ツールそのもの運用はベンダーにお願いする、といった考え方も重要だ。

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