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  • アクセス解析ツールを(なんとなく)費用順に並べてみる(後編)

 
前回「アクセス解析ツールを(なんとなく)費用順に並べてみる(前編)」では、アクセス解析ツールに3年間でかかるコストを高い順に5位までランキングした。今回は、6位~10位までを発表していこう。  
 

第6位: RTメトリクス (オーリック・システムズ株式会社)

第6位はRTメトリクスだ。タグを埋め込むSaaS型で提供されるサービスが多くなる中、唯一パケットキャプチャ型ツールを提供し続けており骨太なイメージのあるRTメトリクス。初期導入費用は450万円~と高いが月額費用が発生しないため、長く利用する程割安になる計算だ。その分、3年間の利用では少し割高に感じてしまうかもしれない。保守費用も含め、3年間で数百万円の後半程度の費用感だろう。
 

第7位: Web Trends ウェブトレンズ (株式会社サムライズ)

Web Trendsは価格が公表されていないため、インタビューをベースに類推している。インストール型製品のライセンスが100万円前後という発表もあるようなのだが、利用企業からの声などを参考に、3年間で500万円後半くらいだと類推した。買い切りインストール型とオンデマンド型を両方が存在し、どちらを選ぶかによっても費用感は変わるはずだ。
 

第8位: Logエビス ログエビス (株式会社ロックオン)

第8位のログエビスは、PV数による価格体系もかなり細かく定められており、初期導入費用も無料、とこちらは費用を算出がしやすい製品だ。3年間の累計は、およそ540万円。
 

第9位: Site Tracker サイトトラッカー (株式会社キーポート・ソリューションズ)

サイトトラッカーが第9位。買い切り型なので初期費用が高い分、長く使う程割安感のでる製品だ。それでも3年間で500万円弱と安い方にランクしており価格だけを見えれば安い方に入るだろう。
 

第10位: User Insight ユーザーインサイト (株式会社ユーザーローカル)

ログ分析ツール業界最低水準価格を謳い文句にしているユーザーインサイトが第10位にランクイン。3年間の累計は365万円(月間PV400万までは月額10万円+初期費用5万円に固定)。月間PV1,000万以上のサイトへの導入実績もあるツールがこの費用感なのはなかなか頼もしい。  
 
いかがだっただろうか。中規模〜大規模サイトで利用可能なアクセス解析ツールの3年間コスト計算ではユーザーローカル社のユーザーインサイトが最も費用が低いとのランキングになった。 当然のことながら、機能やサイトのPV数、ユーザー数、利用期間などによって費用は大きく異なるはずなので、そこは個別に見積りを依頼しないとわからないが、ざっくりとした“なんとなく”の順位を参考にしていただければと思う。
 

最後に 番外:Google アナリティクス 無料版

最後に番外ランクとして、Googleアナリティクスを掲載する。Googleアナリティクス登場以前は“アパッチの生ログ”を無理矢理解析するか、有料ツールを導入するか、の2択を迫られたが、Googleアナリティクスの登場で、アクセスログツールに予算配分できない場合でも、“とりあえず導入しておこう”という選択肢ができた。
 
ツール導入の是非を議論するのではなく、サイトへのアクセスを“どう分析し、解釈するか”に論点が変わるきっかけになることも多くなり、デジタルマーケティングへの取り組みを促進させることに貢献していると言えるだろう。

まとめ:PV数を計測するツールから、意思決定を支援するツールへ

アクセスログ解析ツールを、中規模〜大規模サイトに導入可能なツールに絞って費用でランキングしてみたが、主要なものだけでも有に数十のツールが存在した。ここに掲載されていないツールもたくさんあるだろう(ランキングはよく利用されている主要なもののみ)。
 
費用だけみると無料のものから数千万円するものまで雲泥の差が存在するが、その差は何だろうか。大きくは、“広告効果やA/Bテストなどの動的なアクションへの対応”と、“他のメディアやシステムとの連携”という2つの点に対応していることだろう。
 
これはすなわち、単純に静的なページへのアクセス数を計測するだけではなく、広告やソーシャルメディアからの流入から、実際のアクセス、そして購買履歴や会員情報とのひも付けまで、一連の顧客行動すべてを一気通貫して計測できるようになってきた、ということではないだろうか。
 
アクセス解析ツールが、“アクセス”を解析するのではなく“顧客”を解析し、次のマーケティング施策へのインプットとして意思決定支援ツールに変わっていくことを示唆しているのかもしれない。 アクセス解析ツールを選定する機会がある場合には、無料版Googleアナリティクスと始めから決めてしまわず、こういった機能性を高めた有料ツールも選択肢に入れて検討をしてみてはいかがだろうか。

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