大手マーケティングプラットフォームベンダーがマーケティング関連テクノロジーを積極的に買収し、本格的なマーケティングが始まり、「パーソナライズ」というキーワードがメディアを賑わすことが多くなってきた。 「Adobe Digital Marketing Symposium」開催 – パーソナライズの重要性語る
WebページにしろEメールにしろ「マス広告のように同じ画面や一斉配信はもう古い。これからはターゲット&パーソナライズが重要だ」と言われ始めたのは実はそんなに新しくない。インターネット普及の黎明期よりこのような主張は繰り返されてきた。
しかしここに来て再度「パーソナライゼーション」が注目を浴びているように感じる。 顧客接点のデジタル化(デジタルシフト)が進み、EメールとWebサイト以外の様々なデジタル接点を持つ顧客が増えたことが原因だろうか。
クリック履歴やWebページ閲覧履歴以外のデータをパーソナライズに活用できるようになるからだ。 企業が利用するマーケティングテクノロジーの進化もそれを強く後押ししているのかもしれない。すなわちクラウドWebサービスだ。
初期導入費用やシステム開発不要といった側面が注目されるクラウド型サービスだが、もう1つ重要な側面。それが、あらゆるツール同士が簡単につながることだ。すなわち顧客データがつながるということだ。
こうしたデジタルシフトやクラウドテクノロジーによって、「様々なデジタルの接点が生まれ、データが取得できる」「それらのデータは異なるツールを使っていてもつながるようになってきた」という点で、改めて「パーソナライゼーション」が注目されている、のではないだろうか。
そしてデジタル接点は、およそどんなメディアであろうとパーソナライゼーションが可能だ。
・Eメール(XX様という名前の部分以外にもパーソナライズはできる)
・自社Webサイト(コーポレートサイトに限らずいくつもある)
・ソーシャルメディア(現状では、Lineビジネスコネクトだけだろうか)
・オンライン広告(この分野のターゲティング技術の進化が一番進んでいる)
・スマートフォンアプリ(顧客属性はもちろん位置情報も含めた通知サービス)
・デジタルサイネージ(デジタルサイネージ自体がそこまで進んでいないかもしれない)
これらのデジタル接点から顧客が接触した履歴をデータとして収集し(アクセスログなど)、それらを統合的に蓄積するか、もしくは連携させることで、あらゆるデジタル接点のパーソナライズが可能になる。
データの統合管理・連携という部分がハードルが高いだろうが、クラウド型のマーケティングツールを活用することで連携を図っていく傾向が強くなるのではないか。
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