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  • 「どこまでスクロールされているか」をGoogle Analyticsで計測するには

ページ数は少なく、縦スクロールは長く

スクロール主体のWebページ
このような縦長のWebページが増えている

「Responsiveデザイン」「パララックス」 というWebページの新しいデザイン・レイアウトが普及し、「ページ数は少なく、縦スクロールは長く」という傾向がますます強くなっている。
 
これは、広告収益のために運営されているニュースメディアを見ていると気づきにくいかもしれない。「そのページは何PVなのか?」がそのまま広告費につながるサイトでは、たくさんのクリックが重要だ。
 
メディアサイトでは、未だに記事が10分割され、フッター部分にページネーションリンクを付けたページが多いのはそういった理由だ。 一方、多くの企業のオウンドメディアは「何PVなのか」は1つのKPIに過ぎない。サイト内で次のページに誘導させるクリックを発生させるよりも、今のページでスクロールしてもらう方が(マウススクロールにしろ、スマートフォンでフリックするにしても)簡単なのだろう。日に日にページ数を削り、スクロールを長くしているWebサイトは日に日に増えている。米国のWebサービスのサイトなどは顕著だ。

 「クリックよりスクロール」は簡単ではない

では、今あるWebサイトのページ数を少なくして、1ページあたりのスクロールを長くしようとするとどうなるだろうか。日本の企業らしい反応は以下のようなものだ。
 
スクロールしない人にコンテンツが届かない
・PVが減ってしまっては困る
・ページ数が少ないと検索エンジンでの評価が下がるのでは
 
こういった反応が返ってくるのではないだろうか。
 
「PVの推移だけを見ていてもだめ。コンバージョンにどうつながっているのかが大事。」とは10年も前から言われていることだが、実際はPVしか評価されない。
  
そうなのだ。顧客ニーズの高いコンテンツを最適なタイミングで届けるのが大事、とどんなに戦略で謳っていても結局は、PVが下がったね・・・と言われて終わってしまうことは多いのではないだろうか。そこで提案したいのが、Google Analyticsのイベント機能を使ってスクロール率を計測する手法だ。

 

Google Analyticsのイベントを利用してどのくらい下までスクロールされたのかを計測する

Google Analyticsのイベント機能は、外部サイトへのリンククリックなどを測定するためによく使われいてるが、この機能は使って簡単にスクロール率も計測することができる。
 
WordPressを使っているのであれば、「Google Analytics Suite」のようなプラグインをインストールすることですぐにでも始めることが可能だ。そうでないサイトでもhttp://parsnip.io/のようなサイトで配布している無料のJavascriptを利用してイベント計測を簡単にすることができる。
 

GoogleAnalyticsのイベント機能を使って縦スクロールを計測する

 
Google Analyticsのイベントページでは上記のような形でページスクロールが下まで(100%)されているのかを表示させることができる。 このような計測をすれば、「次のページにクリックされる率」と「ページ下部までスクロールされる率」を比較することで、「PVが減った増えた」ではなく「ユーザーにコンテンツが届いたのか否か」をKPIとして管理することが可能だ。

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