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  • スマートフォンでは「より近くのお店の広告」に反応する率がPCの2倍

 
MIT Technology Review の2013年11月号では「Beyond the Checkout Cart」というテーマでEコマース、モバイルコマース、オムニチャネルなどのトレンドやデータを紹介している。
 
この中の興味深い記事を紹介したい。トロント大学のAvi Goldfarb教授が韓国で行った、「購買行動におけるPCとスマートフォンの比較」に関する調査がそれだ。

スマートフォンでは「検索結果1位表示のもの」がクリックされやすい

スマートフォンでは検索入力、次ページ遷移のし難さ、画面の小ささなどから、PCと比べると検索結果1位のものがクリックされる確率が高いというのが1つ目の調査結果だ。
 
広告という意味でも、表示された広告のうち、第1位(一番上に表示さされたもの)がクリックされる率が高いため、モバイルコマースでは通常のECよりも広告費のが高くなると論じている。

スマートフォンでは「より近くにあるお店の広告」がクリックされやすい

MIT Technology Review 2013年11月
MIT Technology Review 2013年11月

 
表示された広告がクリックされる率は、「その広告のお店(店舗)が自宅からどのくらい近いか」と相関関係にある。
 
つまり、自宅に近い店舗の広告ほどクリックされやすい傾向にあるのだそうだ。この割合は、PCと比較するとスマートフォンは2倍近い、というのが2つ目の調査結果だ。
 
表示される広告の店舗が1マイル(1.6km)近くなる毎にPCでは12%の割合でクリックが増えるのに比べ、スマートフォンの場合にはそれが23%と2倍近くにもなるとのことだ。スマートフォンは「場所」という因子により大きく影響を受けるということを物語っている。
 
これは、同じインターネットであっても、PCと比べスマートフォンはより実際の店舗での購買行動に近いものになるのではないか、という結論を導きだしている。

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