2016年12月13日-14日の2日間、ザ・プリンスパークタワー東京と虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されたSalesforce World Tour Tokyo 2016。2日目の2016年12月14日にザ・プリンスパークタワー東京で行われてたマーケター向けのセッションに参加してきました。
 
今回のレポートでは講演の内容ではなく、イベントを通じて体験したことについて書いていきたいと思います。基調講演は下記から動画を閲覧することができるので興味がある方はご参照ください。
Salesforce World Tour Tokyo 2016基調講演動画

空港のようなセキュリティチェック

会場へ着いて受付へ向かうと早速驚きが。。
 
会場受付の前で、まるで空港の手荷物検査場のごとく、手荷物の確認と金属探知機ゲートによるセキュリティチェックを行っています。
 
著名なスピーカーや大勢の方が訪れるイベントということでセキュリティ対策としての側面はもちろんあると思いますが、参加する立場としては面倒な反面、このセキュリティチェックによって特別な場所へ訪れたという気持ちになりました。もしかしたら飛行機で海外を訪れたような体験を与えるという意図もあったのかもしれません。

アウトドアのような世界観の演出

セールスフォース・ドットコム社ではTrailheadという無料で同社製品について学習ができるWebサイトがありますが、その名の通りアウトドアのような世界観でデザインされています。
 
今回のイベントではこの世界観と同じようにアウトドアのイメージでセッション会場に装飾が行われ、ブース会場もSalesforce Campgroundという名称でキャンプ場のようなイメージで会場全体から細部にいたるまで演出されていました。
 
各ブースで説明している内容は他のイベント等と同じようにサービスの説明等が中心でしたが、その場の雰囲気が違うだけで話を聞いていてもなんとなく楽しいような感覚に陥りました。

ブランドを楽しい経験として持ち帰ってもらう

IT系企業のこのようなセミナーやイベントは日本では豪華に行うことがあったとしても、どうしても堅いイメージで行われ、機能や何ができるか等を中心に講演することが多いと思います。しかし、Salesforceのイベントでは「Salesforce」というブランドを楽しい経験として持ち帰ってもらうことが大きな目的になっているのではないかと感じました。
 
このような経験を持ち帰ってもらうことで同僚の方等に感想を聞かれたときも講演の中身よりまずは「楽しかった」「凄かった」等と伝えるのではないかと思いますし、自分から話をしたくなることもあると思います。(筆者もつい第一声は「凄かった」と社内で伝えてしまいました。)
 
各セッションの中でも「カスタマーエクスペリエンス」という言葉が多く発せられていましたが、このような経験によって、検討中の企業にとってはポジティブな記憶として残るでしょう。結果的に、Salesforceが新規に採用されたり、既存ユーザーの満足度や愛着度も高まる可能性がある思います。
 
今回のイベントのように大掛かりなものはなかなかハードルが高いと思いますが、セミナーやイベントを通じて楽しい経験を持ち帰ってもらうというカスタマーエクスペリエンスを意識するのはアリなのではないでしょうか。

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