Eloqua導入のエキスパートを証明する「Oracle Eloqua and Oracle Content Marketing Cloud Service 2013 Implementation Specialist」
Eloquaは世界で最もスケーラブルなマーケティングオートメーションツール。SaaS型のマーケティングアプリケーションではあるが、誰でも簡単に導入・セットアップができるような簡易ツールではない。
導入時には、DNS変更やDKIM設定、IPワーミング、顧客データのクレジング・インポート、各種アセットの移行、テンプレート設定などテクニカルな作業も多くある。CRM連携では、主要なCRMの仕組みの理解、データ要件・設計、API連携など難易度の高い業務が多く存在する。
こうしたEloqua導入・設定作業をスムーズかつ効果的にサービスとして提供できるように、専門家としてOracle社が認定する資格がいくつかある。その中で最もスキルレベルの高いとされる資格が「Oracle Eloqua and Oracle Content Marketing Cloud Service 2013 Implementation Specialist」(通称「インプリ資格」)である。
このImplementation Specialist資格は、主に導入ベンダーや導入企業IT部門の導入コンサルタント向けに作られた資格だ。詳細は、Oracle社のホームページに記載されているが、日本語ではあまり詳しく説明されていないようなので、要約してみたい。
Eloqua Implementation Specialist(導入スペシャリスト資格)の概要
Implementation Specialist のターゲット
・3つ以上のEloqua導入プロジェクトの経験
・EloquaとCRM連携プロジェクトの経験(主にテクニカルな役割で)
・1-5年のプロジェクト経験
Implementation Specialist試験
・試験問題数:75問
・合格得点:76%以上の正解率
・試験時間:120分
・回答形式:複数回答選択式
・試験言語:英語・日本語選択式
・試験費用:245ドル
・試験番号:1Z0-412
推奨トレーニング
・Oracle Eloqua and Oracle Content Marketing Cloud Service 2013 Implementation Essentials – Exam Study Guide
・Oracle Eloqua and Oracle Content Marketing Cloud Service 2013 Implementation Specialist
Implementation Specialist 出題範囲
・Eloqua製品概要
・Eloquaのアーキテクチャ
・初期導入設定
・オートメーション:ナーチャリング
・CRMインテグレーション
・オートメーション:スコアリング・データツール
・3rdパーティツール連携
・クローズドループレポーティング
・セールスエネーブルツール
・レポーティング
・イベントモジュール
・システム管理
・カスタマーカルチャー
Implementation Specialist 資格の試験難易度
この「Oracle Eloqua and Oracle Content Marketing Cloud Service 2013 Implementation Specialist」は、非常に難しい試験になっている。筆者も合格者の1人ではあるが、通常のEloqua導入経験・運用経験だけではまず合格しないだろう。
出題範囲は、CRM連携やクローズドループ、分析、システム管理など多岐にわたり、且つ試験問題も一般的な内容というより重箱の隅をつつくような”いじわるな”問題も多い。
その分資格取得の価値は高い。国内でもインプリ資格を保有している人はまだまだ少ないため、CRM連携やクローズドループ設定といった「本格活用」フェーズになればなるほど、そのノウハウが重宝されるようになるだろう。