本記事では先月開催されましたOracle Eloquaの日本国内ユーザー会の様子をレポートしたいと思います。
会場にはOracle Eloquaユーザー企業とパートナー企業が集まり合わせて100名近く参加し、熱心にスピーカーの話に耳を傾けていました。
ビジネスメールだけではない顧客接点への対応
前半はパートナー各社によるEloquaと連携するアプリケーションコネクターの紹介が行われました。 主に紹介されたのは以下のコネクター。
・Eloqua Wechat LINE Connector
・Video Cloud
・カラ電プッシュforOracle Eloqua
・ABM AUTOMATION
中でも「Eloqua Wechat LINE Connector」「カラ電プッシュforOracle Eloqua」はそれぞれLINEとSMSをEloquaと連携させるためのコネクターであり、紹介からもこれまでのメールやwebだけではない多様化する顧客接点への対応の必要性が高まっていることが感じられます。
”いかにMAを組織に浸透させるのか”がポイント
総合リース業がメインとなる導入企業よりMA導入から現在に至るまでのロードマップとそのポイントの事例解説がありました。
ポイントは ”MAをいかに組織に浸透させるのか” です。新たにMAを導入する際には少なからず営業からの反発があるもの。
その際に営業自身が考えたメール文面を採用したり、署名に営業の名前を反映させる、など現場の声を反映させること。また、現場のキーマンとビジョンを共有することでうまく営業を巻き込んで推進していくことが重要であると紹介されました。
ユニークな取り組みとして営業側にMAで利用するためのコンテンツアイデアを募り優秀なアイデアを出した参加者には賞品も用意するコンテンツコンテストも開催し、結果として74個ものコンテンツアイデアが集まったそうです。
まさに組織自体を巻き込むのに有効な事例です。
Think Big ,Start Small,Scale fast
さらに、「Think Big →Start Small→Scale fast」というフレームワークも紹介されました。
これはまず、MAを使って何を達成したいのかを全体に発信(Think Big)
導入当初は課題が出るのが当たり前と考え、スモールスタートで。課題を小さいうちに摘み推進力を維持し、勝ちパターンを早い段階で発見する(Start Small)
勝ちパターンを発見したところで、勝ちパターンをスピーディーに広げていく(Scale fast)という考え方です。
非常にシンプルですがMA以外にも新たな事を組織で取り組む場合は有効なフレームワークだと思います。 MAをせっかく導入していても組織に根付かずただのメール配信ツールになってしまっている例も少なくありません。
これから導入を検討している企業にとってMA定着までの道は避けては通れない道ですが「Think Big →Start Small→Scale fast」のフレームワークを自社に適用し、推進していくための環境づくりに注力することが重要なのかもしれません。
日本語コミュニティの活性化にも期待
オラクルの社員犬も会の終盤に登場し、場を盛り上げていました
セミナー形式のプレゼンテーションの後は懇親会が開催され、ユーザー企業、パートナー企業間のネットワーキングが活発に行われていました。
日本オラクルより今後これまでの英語のみで運営されているTOPlinerコミュニティ以外に日本語で運営する日本コミュニティの活性化も図っていくと発表もあり、ユーザー間の横のつながり強化にも期待を感じさせるユーザー会でした。