DomoといえばBIツールにカテゴライズされがちですが、現在のDomoはビジネスのためのプラットフォームに、そして今後のDomoが目指す先はビジネスのオペレーション・システムとなっています。このあたりはDomoPALOOZAの記事からもお伝えできているかと思います。
DOMOPALOOZA 2018 イベントレポート 〜前編:DomoがBIツールと呼ばれなくなる日〜
 
確かに経営層やマネージャー層には、その思想から理解するのが良いでしょう。しかし、 いざ導入の現場からすると、現場にとってどんなメリットがあるかを知ることも重要になります。 今回は現場感を交えDomoの具体的な使い方、特に興味を持ってもらえる点をお伝えしたいと思います。

Domoで神エクセルに立ち向かう。

神エクセルという言葉は、一時期、河野太郎議員がその撲滅を宣言して、バズワードになりました。 神エクセルとは、Excelを方眼紙的に利用するものであり、2バイト文字である日本だからこその側面がありそうです。また、同じマイクロソフトであるにも関わらずWordが余りに使いづらいところもあり、結果としてきれいに仕上げるにはExcelの方がよい、として選択されてきたのではないでしょうか。
 
神エクセルの特徴は色々ありますが、その全てがデータとしては使用し難いものです。
 
・1マス一文字
・2行に渡る大項目・小項目
・項目名でのセル結合
・タイトルは上部におかれ、位置調整のための隙間が用意
 
これらは、DBのみならずExcelで集計をしたことがあれば、非常に憤懣やるかたないと感じていただけるものでしょう。 まだ紙だった時代は印刷して手書きなので良かったのですが、世の中がペーパレス、印刷をしなくなったら時代には、非常に迷惑この上ないです。データ上で1セル1文字はどうやって入力すればよいのか・・・ 気が遠くなります。
 
1セル1文字はやり過ぎにしても、多少セル結合した申請書を受け取るという文化はまだまだ残っているのではないでしょうか? その場合は、手作業でセルをコピペしたり、あるいはテンプレートExcelブックを用意し、貼り付け用シートと反映用シートを用意して、さらに反映用シートから別のExcelブックにコピペしたり・・ マクロやVBが使えるならば、Excelマクロで連続コピペ処理をしたり、Accessに取り込んで処理したり・・ いずれも一手間も二手間もかかるものです。

Domoの強力なETL機能

しかし、Domoなら。Domoなら・・!
DomoのETL機能は超強力です。超強力です。大事なことなので二回言いました。 (他方TableauにもPrepというETLツールがリリースされましたが、まだ慣れていないこともありますが、個人的使用感はDomoの方がとてもよいです。)
 
今回DomoのETL機能でどこまでできるかを試してみました。 元となるExcelは、図を参照して下さい。 神エクセルというのはまだまだですが、それでも色々なところに罠があります。データベースに登録するには極めて難ありです。
 

今回駆逐を目指す元です。

取りあえずDomoに取り込む

Domoにそのまま取り込みました。

兎にも角にもDomoに取り込んでみました。 筆者はすでに慣れてしまいましたが、考えてみれば、形はともあれそのまま取り込める事自体が本来感動モノです。 データベースにテーブルを用意しておかなくて良いということが感激なほど楽です・・!
 
とはいえ流石神エクセル。このままでは使いようがありません。 そこでETLの出番です。ETLでどこまで行けるか試してみましょう。

ETLを駆使して見栄えを整える

ETLを駆使してきれいなデータの形になってます。

ETLの技法を駆使し、簡単にテーブルの形にすることが出来ました。さすがはDomo。 大した時間もかからず今後は取り込むだけで自動化も出来ているわけです。 設定内容といえば、
 
・取得しない範囲を除去
・該当のカラム名を付与
・値の位置を調整
 
といったところです。
 
具体的に使用したETLのパーツも下記の図のとおりです。
 

DomoでのETL設定も苦もない物でした。

如何でしょうか。神エクセルのデータ・テーブル化はDomo使えばあっという間です。 現場としては実はこういった何手間もかかることの自動化の方がウケが良かったりします。
 
もし、「こんな神エクセルもあるよ!」とか「Domoで自動化してみてよ!」という挑戦状がありましたら、 弊社問い合わせ先にどしどしご連絡ください。
 

あわせて読みたい! Domoで挑戦、神エクセルを駆逐する〜その2〜

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