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  • デジタル化による国境を超えたリモートワーク成功の秘訣

 
Bonjour! 
今回は、弊社アンダーワークスのフランス、パリ在住コンサルタントが企業のデジタル化といま日本でも注目を浴びているリモートワークの成功の秘訣とリモートワークに欠かせないツールをご紹介します。

そもそもデジタル化とは?

ここ数年で一気に人気の出てきた『デジタル化(Digitization)』というキーワードですが、 英語では2通りの言い方ができます。
 
・アナログをデジタル化(IT化)することを意味するDigitization:
 例) 紙の書類をスキャンしPDF化すること。

・従来のサービス、商品をデジタル化しイノベーションをすることによって新たなサービス、製品を生み出すことを意味するDigitalization:
 例) Uber:タクシーという昔からあるサービスをデジタルの力で新しいビジネスモデルを構築。

デジタル化から働き方改革

インターネットがあればどこでも仕事が出来るような時代になり、旅をしながら仕事をするDigital Nomad(デジタルノマド)やリモートワーク(remote work)テレワーク(telwork)など、時間や場所に制限されない新しい働き方が世界中で注目されていますが、 これは、企業の①のデジタル化(digitization) をしてはじめて可能になります。

リモートワークの先進国と言われているアメリカでは、9割近い企業で導入されており、 ヨーロッパでも4割近いイギリスを筆頭に、ドイツ3割、フランス2割を超える企業で導入されていると言われています。

ここフランスは元々「その場にいること」を「仕事をしている」とみなす風潮が根強い日本と似た部分がある国でした。しかし、最近、フランスのエリート養成機関のグランゼコール(Grandes Écoles)の大半の学生達がテレワークが可能な会社を就職先と希望しており、より良い人材を求めるフランスの会社は、その要求に対応しなければいけない状況となったのです。

また、2017年には労働法典改正でテレワークは労働者の『権利』と規定され、柔軟な労働環境を与える企業が続々と増えております。 そんな中で増え続けているのが、コーワキングスペース。2010年には16箇所から2018年には420箇所以上へと倍増しました。

2018年には日本にもWeWorkが上陸しましたが、若きマクロン大統領を筆頭にITスタートアップ国家を目指しているフランスには、世界一大きいスタートアップ用のコーワキングスペース”Station F”を政府が積極的に支援して設置、フランス革命ならぬ国家の『デジタル革命』を掲げています。

アンダーワークスEUオフィスの設置

弊社アンダーワークスも数年前から、ペーパーレスを推進、リモートワークを導入しており、2018年から遂にEUオフィスとしてパリのWeWorkで活動を始めました。その様子を少しご紹介します。
 

Weworkパリオフィス
一番最初に入るとお客様用のラウンジが設備されている。
Weworkパリオフィス
ミーティングルームが各フロアに設置されており、必要に応じて大きさのあった部屋をクレジットで借りることが可能。
Weworkパリオフィス
音声会議の時は、個別に分けられた電話BOXが利用可能。中には、テーブル、ソファー、電源が揃っている。

WeWorkオフィスには色々な会社の人が色々な国からきており、WeWork使用者専用のアプリもあり、情報交換の出来る場となっているのもWeWorkの価値となっています。

リモートワーク成功の秘訣

リモートワークを成功させるには、なによりもコミュニケーションが鍵となってきます。 同じプロジェクトのメンバーとはWeb会議やチャット機能のあるツールを使用して毎日連絡をとる、 ファイルなどを共有する場合は背景や意図を補足する等細かなコミュニケーションが重要です。

また、離れているからこそチーム第一を考えた柔軟さ(flexibility )も大事になってきます。

例えば、国境を超えたリモートワークだと時差の関係でミーティングの時間が早朝であったり、夜中であったりする時もあります。休暇のスケジュールも異なることが多いため臨機応変なスケジュール管理が必要となります。

最後になりましたが、参考までに弊社で使用しているリモートワーク にお勧めのツールを紹介します。

Slack
あらゆるコミュニケーションを集約出来るビジネスチャットとして世界中で絶大的な人気を誇っています。チャンネルがチームワークの場となります。メッセージやアプリ、ファイルが一元化された場で、業務にかかる時間が短縮され、チームのコラボレーションがさらに進みます。 他の利用しているツールを Slack に連携することも可能でタブの切替にかかる時間が短縮され、重要な業務に集中する時間を増やすことができます。

Zoom
Web会議ツールでゲストは500名まで参加可能。ミーティングルームを作ると、専用のURLが生成されるので、それを教え、アクセスしてもらうだけです。

Jira
アトラシアンが開発した企業向けソフトウェアであり、主にバグトラッキングや課題管理、プロジェクト管理に用いられる。メールで埋れがちなタスクやプロジェクトの進捗を「JIRAアジャイル」機能かんばん形式でビジュアル化出来ます。また、自分のダッシュボード上には必要な情報だけをまとめる機能もあります。

Confluence
アトラシアンが開発した企業向けコンテンツコラボレーションソフトウェアでプロジェクトに必要なアセットの作成、共有、コラボレーションを全て管理できます。一箇所に情報を集約し、簡単にナレッジを公開、整理できるので、自分で必要な情報にすぐにアクセスできるようになります。

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