アメリカのユタ州で2025年3月25日(火)~28日(金)の4日間にわたり開催された「Domopalooza2025」。今回はイベントレポートの後編として、Domopalooza 2025で学んだトレーニング内容やトレンド、今後の展望についてご紹介します。まだ前編を読んでいない方は、ぜひ前編も合わせてご覧ください。
 

あわせて読みたい! DomoPalooza2025 参加レポート(前編)

トレーニング内容

Domopaloozaの基調講演が始まる前日には、Domoのさまざまな機能を活用するためのワークを通じて、実践的な体験を行いました。具体的には、App Studio画面でのフォーム作成やレイアウトの設定方法、JavaScriptを用いた明細表の作成など、業務に直結する内容を学ぶことができました。また、カスタムAPIを活用し、特定の差出人や件名、添付付きのメールからデータを自動的に取り込む機能についても共有されました。
 
さらに、Snowflakeとの接続に関するアップデートも紹介されました。仮想データをDomoでETLやSQLを記述して加工し、Snowflakeに再度取り込む際の取得方式(REPLACE / APPEND / UPSERT)の選択肢が増え、Snowflake接続の機能がよりリッチになったことが印象的でした。
 

どのようにAIを駆使するか

基調講演では、データとAIを活用した事例がさまざまな業界から紹介されました。たとえば、法的証書の作成や採用活動での活用、運輸業における車両部品の消耗具合の分析から修理工場までのルート案内など、データとAIを駆使して業務を効率化する方法が具体的に示されました。
 
これらの事例を通じて、データとAIの有用性をマーケティング以外の分野でも強く感じることができました。一方で、今後は弁護士や税理士といった法律や国で定められた職業においても、人が介入する機会が減少する可能性があると感じました。また、Web広告のように人の手作業で行われている業務も、AIが代替する状況が進んでいることを実感しました。
 
ただし、データとAIの活用には課題も存在します。たとえば、データやAIをどこまで信頼できるのかという点は、今後も重要なテーマとなるでしょう。誤ったデータやAIを活用することで、大規模な問題やクライアントへの影響を引き起こす可能性もあります。そのため、データとAIを過信せず、適切に活用することが重要であると感じました。
 
Domoは初心者にも使いやすいツールであり、昨年のDomopaloozaで紹介されたデータとAIの活用事例が、この1年でさらに多くの成果を生み出していることに驚きと焦りを感じました。
 

今後のAI時代に遅れを取らないために

Domopalooza 2025では、データとAIの事例が急速に増えている一方で、AIをうまく使いこなせていない方も多くいらっしゃるように感じました。アメリカでは日本よりも生成AIの活用が進んでいると思っていましたが、実際には日本企業と同様に、生成AIの活用に苦戦している方も少なくありませんでした。
 
特に、データセキュリティやデータの信頼性といった課題が、AI活用の障壁となっている企業も多いようです。その中で、どのように人間とAIが共存するか、自分のタスクにAIをどのように落とし込むかが、今後の重要なポイントになると感じました。
 
日々の定型作業を仕組み化し、自分の価値を最大化することが、時代に取り残されないための鍵となるでしょう。「コードが難しそう」「AIの活用は自分には無理そう」といった先入観を持たず、一度チャレンジしてみることが、今後のキャリアにおいて大きな価値を生むと考えます。
 
以下の記事では、生成AIの活用ステップを事例をもとに解説しておりますので、ぜひご参考ください。
 

あわせて読みたい! 【イベント登壇】生成AI活用の最前線| BtoBデジタルマーケティングの全体像と活用例、顧客エンゲージメントの未来予測

Domoツールの今後の展望や市場価値

Domoは単なるBIツールではなく、可視化されたデータをどのように次のアクションに繋げるかという点に重きを置いています。AGENT CATALYSTの発表をはじめ、日々更新されるデータを活用して示唆を得たり、アクションを起こしたり、結果を報告したりする機能が充実しています。
 
Domoは、利用する企業によってCRM、MA、HRtechなど、さまざまな形でフィットするツールとなり得ます。日々の業務においてデータを活用したいとお考えの方は、ぜひDomoの導入をご検討ください。
 
弊社では、Domoの導入サポートから活用、運用までを一貫して支援しております。ご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

今回のDomopalooza 2025を通じて、AIを駆使した事例や活用方法、具体的な機能の使い方など、抽象的な内容から具体的な内容まで幅広く学ぶことができました。
 
Domoは今後も、データをどのように次のアクションに繋げるかという点を追求し、アップデートを重ねていくと考えられます。データの活用方法はマーケティングに留まらず、広い視野で日々の業務に落とし込むポイントを見つけることが、企業の成長に繋がる重要な鍵となるでしょう。
 
この記事をお読みいただいたことをきっかけに、日々の業務においてデータとAIを駆使できるポイントを、ぜひチームで議論してみてはいかがでしょうか。

Domoの導入や運用でお困りではありませんか?

・Domoを導入したものの、ダッシュボードの設計やデータ連携が思うように進まず、活用が進んでいない。

・部門ごとに異なるKPIを一元管理したいが、設定や運用に手間がかかっている。

・そもそもDomoが自社に合うのか分からず、導入判断に迷っている。

アンダーワークスでは、Domoの導入支援から、活用定着・内製化のサポートまで一貫して対応しています。豊富な支援実績をもとに、貴社の目的や課題に応じた最適な活用方法をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

関連サービス

関連記事

デジタルマーケティングジャーナル 一覧