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本記事では、Omakase.ai(https://www.omakase.ai/)を実際に設定したトライアルレポートを書いてみたいと思います。

Omakase.aiとは

Omakase.aiは、音声接客AIエージェントとしてZeals社(https://zeals.ai/jp/)が提供するチャットボットです。2025年4月に、世界中の起業家・開発者・投資家・テック愛好家が注目するプロダクト発表プラットフォーム「Product Hunt」において、名だたるAIをおさえて世界1位を受賞したことで一躍知名度が上がったため、名前を知っている方も多いかもしれません。以前デジタルマーケティングジャーナルでも紹介をしたことがあります。

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Omakase.aiは、Webサイトのチャットボットとして動作し、AIがWebページの情報を自動取得して学習してくれるとともに、ユーザーとAIが会話して商品説明をしてくれるAIチャットボットです。アイディアとしては、誰かが思いつきそうなアイディアですが、これを非常に精度高く実現したアプリケーションが存在せず、非常にポテンシャルが高いAIエージェントだと思います。今回はアンダーワークス社として利用してみることを前提にトライアルをしてみました。

日本語音声に対応したAIエージェントのOmakase.ai

2025年4月時点では、音声会話は英語しか言語対応していなかったため、トライアル利用を控えていましたが、11月に正式に日本語言語対応されたということで早速設定を行ってみました。

AIエージェントの最前線、米国にて高く評価された日本発プロダクト「Omakase.ai」がついに日本語音声に対応!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000019209.html

テキストtoスピーチに関しては、以前より英語はかなり自然な会話が実現していましたが、日本語の精度には課題があることも多かったと思います。このあたり、日本語でも自然なAIとの会話がどの程度できるのかを検証してみたいと思います。

また、Omakase.aiは、その機能や顧客事例を見る限り、基本的にはEC通販サイトでの接客エージェントとして存在感が大きく、弊社のようにBtoBのプロフェッショナルサービスには一見向いていると思えません。しかし、アンダーワークスのような無形商材を扱っている企業ほど、会話によるエンゲージメント獲得のニーズは高いのではないかとも考えられます。今回は、設定によってプロフェッショナルサービスでも利用できそうか検証してみたいと思います。

Omakase.aiをアンダーワークスのプリセールスエージェントに

それでは実際に設定の様子をレポートしていきます。

まずプランですが、Intern、Associate、Principal、Enterprise Custom Planの4つの中から有料プランを選びます。プランによって、エージェントの声の種類や会話の回数、学習できるデータ量が異なりますが、今回は、トライアルで最低限の設定のため最も安いInternを選びます。




有料プランを接点した後、ログインして各種設定を行います。デフォルトのデータは、登録したURL(今回はhttps://www.underworks.co.jp)からWebサイトをクローリングし、ある程度初期データの学習を自動でしてくれます。



エージェントの設定に進んでいきます。今回はChatGPTを使って架空の専任営業担当者の顔写真を作りました。名前は「ひみこ」さんにしてみました。この「ひみこ」さんの役割や声の種類、テンプレートとなる挨拶文などを登録します。声は、日本語音声の「ゆうみ」さんを選びます。ハキハキというより若干控えめでおっとりとした声ですが、弊社の営業担当者のイメージには一番良さそうだと感じました(弊社の営業は割と控えめなトーンでしている印象があるため)。

Omakase.aiが立ち上がると、まず最初に「お世話になっております。アンダーワークス営業担当の「ひみこ」と申します。ご相談をうけたまります。」と話しかけるように設定をしました。ここまでをデモしてみると、想像以上に自然な日本語で、全くAIっぽさは感じられません。漢字の読みには多少クセがあるようなので、気になる部分はひらがなを使ったり工夫しましたが、かなりよいテキストto スピーチの精度になっていると思います。



設定を進めます。次にアンダーワークスのサービスや事例などを登録します。URLから初期データとしてある程度学習したデータが入力されていますが、これをどんどん書き換えます。商品の通信販売などであれば、商品データがきれいに登録されるのだと思いますが、無形サービスの場合このあたりは手動で設定する必要がありそうです。

Productのタブに各サービスを登録します。Webサイトのテキストをそのまま貼り付けるでもいいかもしれません。あるいは、会社概要のパフレットのデータなどでもいいかもしれません。各サービスだけでなく、事例やお問い合わせなども登録します。

このあたりの登録方法は業態により差がでそうです。弊社のように、Webでの会話からコンバージョンを問い合わせにしたいような業態の場合、「商品としての問い合わせ」がある方が会話がスムーズになると感じます。(問い合わせページへのリンクを会話の中で出してくれるため)

特に、聞かれそうな質問、例えば弊社の場合は、サービスの強みや海外拠点について、典型的な(公開できる)事例、価格などです。こうしたFAQとして想定できるものは、Questions&Answersのタブから登録することができます。

また、Documentsのタブにはファイルを登録し、学習させることも可能になっています。会社概要のパンフレットなどを登録することで、それを会話に反映させてくれます。



ここまで設定するとデモで設定内容を確認することができます。専用のURLが発行され、Webサイトに設置した際のイメージや挙動確認ができます。

上図のような確認用デモのページを開くと、早速登録した挨拶文の読み上げが始まります。「お世話になっております。アンダーワークス営業担当の「ひみこ」と申します。ご相談をうけたまります。」と登録した通りです。非常に自然な日本語です。デフォルトの読み上げスピードは遅めなので、BtoBだと1.4倍程度の速度に設定するとより自然な会話に聞こえます。何も言わなければAIだとわからない人もいそうです。

続けて「アンダーワークスについていろいろ教えてください」と聞いてみます。すると「業態・ビジネスドメイン、設立年月日、ビジョン」などを15秒ほどかけて説明してくれます。まるで電話をしているような感覚です。

会話は極めて自然ではありますが、しいて課題をあげると「読みづらい漢字を間違う」「レスポンスにほんの一瞬間が空く」というあたりでしょうか。漢字に関しては、登録するデータを修正することでうまく対応できそうです。間に関しては、さらなるプロダクトアップデートによって早晩解決しそうな気がします。総じて、会社・事業内容・サービス・事例の説明に関しては、非常に良い説明ができています。

ある程度の会話が行われると、「AIなので質問に対しての回答が汎用的になりがちですみません。ぜひ、直接弊社のコンサルタントと話してみませんか?」というように、お問い合わせに誘導します。この際、商品情報として登録された「問い合わせページ」へのリンクも表示されるためWebページ経由での問い合わせページに誘導できそうです。

今後の機能拡張あるいはカスタマイズで、弊社のコンサルタントのスケジュール表を参照し、空き時間にアポを設定する、といったこともエージェント内で完結するかもしれません。期待したいと思います。

BtoB無形商材においても音声AIチャットボットが活躍できそう

以上、簡単にトライアルの設定をしてみましたが、総じて感じたのは

・自然な日本語会話が(ほぼストレスないレスポンスタイミングで)できる

・EC通販(有形商材)でなくても、データを学習させれば会話や誘導が成り立つ

・むしろ人でないからこそ聞ける質問もありそう(コンサルティングの価格など)

など、弊社のようなプロフェッショナルサービスでもOmakase.aiは十分に活躍してくれそうだと感じました。今後さらにデータを登録し、「有能な営業担当者」として学習させたのち、実際にアンダーワークスのWebサイトに設置してみるフェーズに進めたいと思います。

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