2017年の1月から2月にかけて、Eloquaのバージョンが485から486にアップデートされました。今回のバージョンアップでは、利用しているインスタンスによってアップデートのタイミングが違いましたが、3月の初旬の段階ですべてのPODのアップデートが完了しています。
EloquaのPODについてはこちらの記事「EloquaのPOD番号でデータセンターの場所を把握する」をご覧ください。
Form Pre-population機能の拡張を中心に大きく3つの機能拡張
Oracle Eloqua Release Center(Eloquaの米国英語サイト)にあるように、今回のバージョン486では以下の機能が拡張されました。
・Form Pre-population機能の拡張
・プログラムキャンバスでEメールグループへの登録判別機能
・インサイトの機能拡張
の3つです。順に説明していきます。
1.フィールドマージを利用したForm Pre-population機能の拡張
Form Pre-Populationは、既にデータを保有している訪問者に対して、Webフォーム内に予めデータを表示させておく機能です。これにより、訪問者が過去に登録した個人情報を再度登録する手間を省き、コンバージョン率の向上を狙えます。
拡張機能は以下の通りです。
ピックリストをPre-Populationで利用可能に
ピックリスト(プルダウンメニュー)の値をフィールドマージ経由でPre-Populationに利用できるようになりました。
<Preference Center(登録管理ページ)でのPre-population>
Eメールグループのサブスクリプション管理画面でチェックボックスに対して利用可能になりました。
<クエリストリング(URL内のクエリ)を使ったPre-Population>
URLに含まれるクエリ(?xx=aaa&xxx=bbbのようなクエリ)をPre-Populationで利用可能になりました。
<CDO(カスタムデータオブジェクト)を使ったPre-Population>
CDOに含まれる様々なデータをPre-Populationに活用することができるようになりました。
2.プログラムキャンバスの新しいプログラムステップに「グループに登録済み?」追加
最近新機能として追加された「プログラムキャンバス」に新しい要素として「グループに登録済み?」が追加されました。
これは、プログラムに登録されたユーザーが特定のEメールグループに登録されているか否かで分岐させることのできる「決定」要素です。
例えば、既に「メルマガA」に登録しているのであれば「メルマガB」購読の推奨メール送るキャンペーンに追加する、といったキャンペーンへの登録が可能になります。
3.クラシックインサイトにSalesメール関連のレポート追加
クラシックインサイト(従来の分析レポート画面)にSales Eメールの分析レポートオブジェクトが追加されました。営業担当者からのEメールなどの分析を表示してくれます。
以上がEloqua 486アップデートの概要でした。次回のアップデートは4月になりそうだとのことですが、4月末の米国のOracleイベントに合わせてのアップデートになるのかもしれません。
関連サービス:Eloqua導入