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  • テキストメールのクリック率はHTMLメールの2倍!というテスト結果

 
国内のBtoB事業者の間ではまだまだ「テキスト形式のEメール」が主流だ。だが「本当はどちらが良いのか?」というご相談を頂くことも多く、これまでは「開封率が計測でき、直感的な情報量が多いHTMLの方がよいのではないか」と漠然と答えることもあった。
 
過去にはこのような記事も書いている。
BtoBでもHTLMメールにすべきか? HTMLメール利用率は2016年に1.6倍に増加
 
だが、実際のところどうなのか。弊社でA/Bテストを行ってみた。

テキストメールのクリック率はHTMLメールの2倍

弊社のマーケティングメールを使って継続的にテキスト形式のメールとHTML形式のEメールをA/Bテストを行ってみたところ、ユニーククリック率は「テキスト形式メール」の方が2倍も高いという結果になった。是非参考にしていただければと思う。

前提条件は以下のとおりだ。
 
・BtoB(送信対象者はすべて法人であり、サービスの内容も法人向け)
・テストケースは4回、実施期間は2ヶ月
・送信目的は、自社セミナーへの集客
・送信対象者数は毎回約3,000名
・テキスト/HTMLメールをランダムにスプリット(出し分け)し、クリック率を計測
・テキストメールの形式は毎回ほぼ同じだが、HTMLメールはテンプレート部分以外は毎回異なる

テキストメールは常にクリック率が高く、3倍以上の差がつくときも

同じ内容のEメールを、4回の「テキスト形式」と「HTML形式」でA/Bテストを行った結果、すべてのケースでテキストメールの方がクリック率が圧倒的に高い結果となった。各回のユニーククリック数を100とした時に、それらがどちらの形式のEメールからクリックされたものなのか、を比較したのが以下の表だ。
 

テキストメールHTMLメールクリック
161.4%38.6%
262.9%37.1%
369.8%30.2%
477.8%22.2%

 
各回とも、ほぼテキストメールがHTMLメールの2倍近いクリック率となっており、4回目にはその差は3倍以上となっている。これは、HTMLメールの場合、そのデザインによってもクリック率が大きく変わる影響だと考えられるだろう。4回の数値を平均すると、ほぼテキストメールのクリック率はHTMLの2倍との結果になっている。

ちなみに、クリック後のコンバージョン率は、どちらもあまり変わらなかった。すなわち、クリック率はほぼコンバージョン率と捉えて良いかもしれない。

クリック率に鑑みると、BtoBのマーケティングメールは「テキストメール」にすべき

欧米のBtoB事業者の送るEメールはHTML形式のEメールであることが多い。また、マーケティングオートメーションツールやEメール配信ツールで開封率を計測するために、HTML形式にしようか迷われている方も多いかもしれない。

個人的にも、URLリンクがたくさん書かれたテキストメールをマーケティングメールとして送るのは、時代遅れな気がしてならない。だが、成果という観点では、まだまだテキストメールを送った方が良さそうだ

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