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「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2024-2025」が公開されました。掲載ツール数は昨年の1,740種類から2,019種類へと大幅に増加し、ユーザー目線を意識してさまざまな改良が加えられています。本記事では、プロジェクトメンバーへのインタビューをもとに、今年注目のトレンドやカオスマップのアップデートポイントについてお伝えします。
 

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注目トレンドは「生成AI」、「ECプラットフォーム」、「メタバース/XR」

今年特に注目すべきトレンドとして、「生成AI」「ECプラットフォーム」「メタバース/XR」の3つが挙げられます。これらの分野は技術革新や法規制の変化を背景に市場の成長が期待されており、カオスマップにも大きな影響を及ぼしています。

あらゆる領域に変革をもたらす「生成AI」

生成AIは、情報収集の効率化から既存ツールの機能向上、コンテンツ制作の自動化に至るまで、マーケティング活動全般に大きな変革をもたらしています。
 

新登場!情報収集のあり方を変革するAI検索エンジン

今回のカオスマップでは、新たに「AI検索エンジン」というカテゴリが加わりました。AI 検索エンジンは、生成AI技術の進化を象徴するもので、従来のキーワード検索とは異なり、ユーザーの意図や文脈を理解し、最適な形で情報を提供します。
 
今回カオスマップに掲載されているAI検索エンジンツールは「perplexity」「Genspark」「Felo」の3種類。ツール数としてはまだ少ないものの、その影響力はすでに大きく、今後の市場拡大が期待されています。また、SEO対策の縮小とともに「AIO(AI最適化)」という新たな市場の誕生が予想されます。さらに、AI検索エンジン特有の広告フォーマットの登場など、今後の展開にも注目が集まります。
 

動画生成ツールのビジネス活用が加速

今年は動画生成ツールの実用化が進み、特に先進企業を中心にビジネス活用が広がりました。その背景には、クリエイティブ制作を効率化したいというニーズの高まりがあります。また、著作権や肖像権に関する法整備が進んだことも、これらのツールの活用を後押ししている要因の一つです。
 
特に、広告クリエイティブやプロモーション用動画の制作においては、AIを活用することで、低コストかつ短期間での制作が可能になっています。ただし、AIが生成する内容が既存の人物やブランドと類似してしまうリスクもあり、この点については引き続き法的な課題として議論が続けられています。
 

既存ツールへの生成AI実装による業務効率化

昨年に引き続き、生成AIを既存のマーケティングツールへ実装する動きが加速しています。特に、書類作成や初期調査といった業務効率化に寄与し、意思決定の迅速化を支えています。将来的には、あらゆるツールに生成AI機能が標準搭載されることが予想されます。
 
【詳しくはこちら】カオスマップ2024始動!#3〜テクノロジー紹介(生成AI編)〜

多機能化とAI連携で提案型サービスへ進化した「ECプラットフォーム」

ECプラットフォームは、オンラインストア構築を超えた多機能なビジネス基盤として発展を遂げています。CRM、MA、データ分析などの機能を統合し、企業のビジネスニーズに応えるツールへと進化しています。
 

拡張機能でビジネスチャンスを広げるECプラットフォーム

CRMやライブコマース、需要予測など、さまざまな機能が統合され、企業は自社のニーズに最適な機能を選べるようになりました。この進化により、ECプラットフォームは単なる販売チャネルに留まらず、マーケティング活動や顧客体験を最適化する重要なツールとなっています。
 

AI連携で進化する提案型サービス

AI検索エンジンとの連携により、ECプラットフォームの提案型サービスはさらなる進化を遂げています。たとえば、「キャンプに行きたい」と入力するだけで、テント、寝袋、調理器具などの必要アイテムが一括して提案されるなど、顧客体験が一層パーソナライズされるようになりました。
 
さらに、レコメンデーションの精度も年々向上しており、食品、化粧品、衣類といった個人の嗜好が大きく異なる分野においては、話題性のある商品よりも、その人に適した商品が選ばれるようになることが予想されます。消費者行動や市場の変化が予測される分野として、今後の動向がますます注目されます。
 
【詳しくはこちら】カオスマップ2024始動!#4〜テクノロジー紹介(ECプラットフォーム編)〜

リモートワークの普及を背景に市場拡大する「メタバース/XR」

リモートワークの普及に伴い、仮想空間でのコミュニケーションやビジネス活動への需要が急増しています。今年のカオスマップでは、メタバース/XR関連ツールが昨年から新たに22種類追加されました。
 

仮想空間を現実のように体験

仮想オフィスやショールームなど、メタバースやXR技術の活用範囲はますます広がり、企業に新たなビジネスチャンスをもたらしています。特に、最近では「CYZY SPACE」のように生成AIに対応したテクノロジーも登場しており、AI会話アバターとオンライン空間を組み合わせた新しい顧客体験が提供されるようになっています。
 

行動分析ツールとしても期待されるメタバース/XR

メタバース/XR空間内でのユーザー行動データを分析する技術が急速に発展しています。たとえば、ユーザーの目線や滞在時間、動線を可視化することで、マーケティングや製品開発への活用が期待されています。さらに、ECプラットフォームとの連携も進んでおり、メタバースを通じた消費者行動のデータ活用が注目されています。
 
【詳しくはこちら】カオスマップ2024始動!〜テクノロジー紹介(メタバース/XR編)〜

カオスマップ制作の舞台裏

今年のカオスマップの制作では、ユーザーにとっての利便性や実用性を高めるため、ユーザー目線を重視した3つの軸を中心に取り組みを進めました。
 

3つの軸を意識し、より使いやすいカオスマップへ

① ツール知見
今年のカオスマップ制作では、掲載ツールの選定や利用を検討する際に役立つ、信頼性の高い情報を提供することに重点を置きました。たとえば、提供企業が上場しているかどうかや、ツールの市場での評価といった情報を追加する案をチーム内で検討しました。最終的にこれらの要素は実装には至りませんでしたが、ユーザー目線に立った情報の質を追求する姿勢が、制作全体の大方針となっています。
 
② 視認性
カオスマップ全体のデザインやレイアウトの改良により、視認性が大幅に向上しました。特に、全体像を俯瞰できるサマリーページの追加や、カテゴリごとの色分けを明確にする工夫を行うことで、初めてカオスマップに触れるユーザーでも直感的に情報を把握できるよう配慮しています。
 
③ 検索性
膨大なツール情報の中から目的の情報を素早く見つけ出せるよう、検索機能の強化にも力を入れました。PDF上で特定のキーワードを検索できる機能や、各ツールに直接リンクを埋め込む仕様は、ユーザーにとって大きな利便性を提供します。このように、カオスマップは単なる情報の集合体ではなく、実用的なナビゲーションツールとして利用いただけます。
 

マーケターだけでなく、多くの方がテクノロジーを学ぶきっかけに

カオスマップはマーケティングに特化したツール情報を集めたものですが、利用対象はマーケターに限りません。営業、人事、経営企画、さらには学生など、幅広い層の方々が新しいテクノロジーのトレンドを学ぶきっかけとして活用いただけることを願っています。
 
【関連】カオスマップ2024始動!キックオフ開催報告

まとめ

「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2024-2025」は、掲載ツール数の拡充に加え、視認性や検索性を向上させ、より実用的なコンテンツへと進化しました。生成AI、ECプラットフォーム、メタバース/XRといった注目トレンドを中心に、新たなマーケティング戦略のヒントを得られる構成となっています。
 
マーケティング部門だけでなく、他部門の業務改善や学生の学びの一助としてもお役立ていただける内容です。このカオスマップが、皆さまの次の一歩を支える実践的なツールとなることを願っています。ぜひ、ご活用ください!
 

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