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Salesforce Agentforce Innovation Day レポート:AIエージェントが拓く顧客体験とマーケティングの未来

7月24日に、Salesforceのイベント「Agentforce Innovation Day Marketing & Commerce 本気のAI改革の幕開け ーデジタルの未来が、ここから動き出すー」が開催されました。筆者は、2023年のDreamforceにも参加していますが、当時からSlackとSalesforceの連携強化が謳われており、今回のAgentforceの登場で”Slackで完結する世界観”の更なる進化を実感することができました。本記事では、イベントで語られた、Salesforceが描くAIエージェントの可能性および顧客体験とマーケティングの未来についてレポートします。

 

AIエージェントで「マーケターの月曜日が変わる」

基調講演では、AIエージェントがマーケティング業務を根本から変える可能性が示されました。デモンストレーションでは、Slack上でAIエージェントがマーケティングパフォーマンス分析を瞬時に行い、レポートやグラフを生成。これにより、マーケターはSlackから離れることなく、データに基づいた迅速な意思決定ができるようになります。また、Marketing Cloud Nextとの連携により、データ統合からセグメント抽出、さらにはキャンペーン概要の自動生成までAIが担い、パーソナライズされたドラフトが瞬時に作成される様子も紹介されました。

 

続いてWebサイトにおける顧客体験の変化について。AIエージェントにより、顧客はまるで自分専用の店舗にいるかのようなパーソナルな体験を得ることが可能になります。チャットでの質問からサイトコンテンツがリアルタイムにパーソナライズされ、製品比較や予約まで完結するデモンストレーションは、AIが顧客エンゲージメントを格段に高める未来を示唆していました。

 

ゲスト登壇では、LINEヤフー株式会社の小林氏がB2BマーケティングにおけるAIエージェントの可能性として、定型業務からの解放と「問いの質」の重要性を強調しました。また、HUMAN MADE株式会社の木原氏も、AIによるレポーティング業務効率化や不正購入対策への期待を語り、AIが従業員体験と顧客体験の両面で変革をもたらす可能性について言及しました。

 

従業員と顧客の体験を向上させるAgentic Marketing

続くセッションでは、「Agentic Marketing」、すなわちAIエージェントが従業員と顧客の体験を自律的に支援し、マーケティングを変革するビジョンが掘り下げられました。中心は、再構築された「Marketing Cloud Next」です。AIエージェントはキャンペーンやコンテンツの自動生成、広告効果測定の最適化でマーケターの生産性を飛躍的に向上させ、「マーケターの月曜日が変わる」という言葉が象徴するように、煩雑な作業から解放される未来が提示されました。

 

顧客体験においては、AIエージェントによる「オーケストレーション」機能で、パーソナライズされた双方向コミュニケーションが実現されます。顧客の行動に応じて最適な情報提供や問い合わせ対応が行われ、Webサイトもリアルタイムに変化する「Webキュレーション」機能が紹介されました。

 

ビッグローブの中川氏は、AIエージェントがコールセンターにおける人材育成や品質維持の課題を解決し、「自律して行動するAIエージェントを育成すること」の重要性を強調しました。工数を気にせず、きめ細やかなパーソナル施策を幅広く展開できるメリットも挙げました。

 

AI時代のマーケティングと今後の展望

今回のイベントを通して、AIがこれまでのマーケティングをいかに変革し、企業がこの変化にどう対応すべきかが示されました。Agentforceの登場で、エージェントAIをフルに活用した、顧客体験とマーケティングの将来像が語られましたが、そこで享受される価値には、顧客体験だけでなく従業員体験の飛躍的な向上も含まれており、効率と創造性を両立させる未来像を示していると感じます。

 

より詳細な情報は今後のDreamforceでも語られると予告されており、Agentforceの動向には引き続き注目していきたいです。

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