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  • マジか!? 流入キーワードはもう解析できなくなります・・・ってホント…

 
結論から言うと、本当です。。

2011年:SSLでの流入によって自然検索キーワードが“not provided”に

かねてより、Googleからの自然検索キーワードは、Googleアカウントにログインしているユーザーの場合、SSL経由での流入となり、どのようなキーワードで流入してきたのかは分からなくなってきていた。簡単に言うと、キーワードがまとめて「not provided」と表示されるようになっていた(GoogleAnalyticsのケース.Site Catalystなどでは“なし”と表示される)。そして、その割合は日に日に増えていき、最近では大半がnot providedのサイトも多かった。
 
ただ、これは突然のことではない。2011年からGoogleはログインしたユーザーの自然検索キーワードはnot providedとして表示しないことを発表し、少しずつ流入キーワードのnot provided率が高くなってきていた状態だった。
Web担当者Forum:グーグル「SSL化して検索キーワード見えなくするよ」 Web担当者「ええぇ? (not provided)って何!」 Web担当者Forum:グーグルのSSL検索――何が変わったのか、背後にあるグーグルの事情とは?(前編)
 
ただ・・・ ただ、全部ではなかった。 そこで、アクセス解析をする際には、ログインしていないユーザーから提供されるキーワードを基に割合を推測する形で、何とかサイト全体の流入キーワードを分析するという苦肉の策を講じてきた方も多いはずだ。だが、しかし・・・

そして、検索エンジンそのものがhttpsになって自然検索キーワードすべてが“not provided”に

先日からGoogleアカウントにログインしているしていないにかかわらず、検索エンジンそのものがhttpsになってしまった。 試しに、 http://www.google.co.jp とhttpsをつけないURLを入力してみよう。 https://www.google.co.jp すると・・・httpsサイトにリダイレクトされていることに気が付くだろう。
 
これは、Googleからの自然検索キーワードがすべて「not provided」になることを意味する。 試しに、弊社のWebサイトの本日のGoogleからの自然検索キーワードをGoogleAnalyticsで見てみよう。
 
20130925-notprovided-GA
 
何故かまだ、多少の自然検索トラフィックにおける流入キーワードが拾えているのだが、既に98%の割合で「not provided」となっている。だが、これが100%になる日は明日か明後日か来週か・・いつなってもおかしくなさそうだ。

検索キーワードに頼ったログ解析やデジタル施策は見直しを迫られる・・

Googleとしては、Adwordsの収益拡大という至ってシンプルな動機付けによる今回の仕様変更なのかもしれない。そして、「まだYahoo!があるじゃないか!」という声もあるかもしれない(少なくともYahoo!が追随するまでは)。とはいえ、影響は相当大きいのではないかと思う。 では、どの様な影響があるのか?

・SEOがしづらくなる
検索キーワードの自社の現状に基づいてSEO対策を講じてきた方は多いはずだ。
 
・LPOがしづらくなる
検索キーワードごとにLPをマネジメントしていた方だって多いはずだ。

・流入キーワードによって動的に表示されるレコメンドエンジンが使えなくなる
こういったツールの機能が役に立たなくなる・・・可能性が大きい。

・マーケティング施策の効果測定がしづらくなる
プロダクト・サービスの認知度のKPIとして検索キーワードを捉えていた担当者だっているはずだ。
 
ざっと考えるだけでも以上のような影響がありそうだ。アクセスログ解析をやってきた者の立場からすると、流入キーワードがログツール上で見れない、という事実だけでも非常に寂しく感じる。
 
【入門編】アクセスログ解析のセグメンテーション分析で分かること|デジタルマーケティングジャーナル

主要アクセスログ解析ツールを(なんとなく)費用順に並べてみる(前編)|デジタルマーケティングジャーナル

主要アクセスログ解析ツールを(なんとなく)費用順に並べてみる(後編)|デジタルマーケティングジャーナル

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