ところで本当にマーケティングをオートメーション化していますか?
収益サイクルモデラを利用したリードのステージ管理
育成プログラムで収益ステージ毎のコミュニケーションシナリオを設計
収益ステージ毎にリードが管理できると何ができるかというと、育成プログラムによるリードナーチャリングのオートメーション化です。育成プログラムとはステージ毎に管理されたリードに対して事前に設計したシナリオに沿ってメールを配信するプログラムのことです。メール配信は配信間隔、配信時間、曜日などが調整することも可能です。
シナリオを設計してみる
まず、前提としてB2B向けの産業機器メーカーとしてシナリオを設計します。
MCLに対してどういうコミュニケーションを取るべきか考えてみましょう。MCLは展示会やイベントで名刺交換したばかりで自社の製品やサービスに興味を持っているとします。どうすればMCLに自社製品やサービスについて更に興味をもってもらえるか。例えば、MCLに製品やサービスの紹介コンテンツを案内して、より興味を深めてもらうことも考えられます。
MELの場合はどうでしょう。すでにリードの行動がトラッキングできている状態で送信したメールが開封され、製品・サービスページを複数回閲覧して、問い合わせフォームも一度訪問していてスコアが上がっている状況です。ここでは、同業他社の導入事例コンテンツを案内して製品導入後の成功をイメージしてもらうのも一つです。
では、MQLの場合は。例えば製品の無料サンプルの送付の案内を送ることが考えられます。実際に製品サンプルの案内から申し込みがあればSALに収益ステージを変更して営業がフォローアップしていく流れが自然ではないでしょうか。
シナリオ設計で注意したい点
ここで重要な点はステージ毎のシナリオは営業活動に精通していないマーケティング部門だけで設計するのではなく、現場を知っている営業部門に協力してもらい、リードに刺さるシナリオを設計することが大切です。特に製品ライフサイクルが異なる商品を複数提供している場合は育成プログラムを分けてシナリオを設計して、リードとのコミュニケーション頻度と内容を最適化することが大切です。