RPA(Robotic Process Automation)という言葉が最近注目を浴びています。単純作業や業務をロボットにより自動化する概念です。

毎日・毎週・毎月決まった事務作業は自動化させて効率化させたほうが面倒じゃなくミスもなくなるので確かに良さそうですが、いざ導入するにはハードルも高そうと感じる方も多いはず。

頭を悩ませる単純作業の例

・複数部署から来るExcel売上データのフォーマットを整える
・毎回毎回管理画面にログインして、レポートデータをダウンロードする
・アプリケーションを立ち上げて定期的にクリックを押す

バッチファイルやタスクスケジューラー、VBAマクロを駆使すればもちろん自動化可能なものもたくさんありますが、プログラミングに慣れていない人にとっては、この辺りの導入は難しく(もしくは受け付けないと)感じるのではないでしょうか。

弊社でいうとConnecterで連携していないデータをDomoに取り込む場合は、散財しているデータをかき集めてくる作業が定期的に発生します。これが面倒くさい。

そこでRPAの一歩として使えるツールが、UWSCというパソコン操作を自動化するためのWindowsソフトです。

フリーでダウンロードすることができ、簡単なマウス操作やプログラミングにより意外と直感的にパソコン操作を制御・自動化することが可能です(Macには対応していないのでご注意)。

3ステップで設定が可能

設定自体も難しい事はなく3ステップで完了します。
 

動作の録画
録画ボタンを押してから定期的に実行したい作業を行います。マウスの動きやキーボードの操作をレコーディングします。
 
動作の停止・保存
一連の操作が完了したら停止ボタンを押します。動作を記録したスクリプトファイルは指定のフォルダに保存します。

動作の再生
再生ボタンを押すとスクリプトファイルファイルを読み込み、レコーディングした操作が自動再生されます。

これだけでパソコン操作を自動化することができます。スケジューラーも細かく登録することができるため「毎月xx日xx時や毎週火曜日に自動操作を実行する。」という設定もUWSCのみで完結します。

操作イメージを紹介している動画があったので見ていただくとイメージが付きやすいと思います。
 

引用:UWSC フォーム自動入力実演

自動化の入門におすすめ

UWSCはAIのような人工知能は擁していないため、人手の設定が必要です。よって、データ側の仕様やフォーマットが変わってしまうと動かなくなってしまい、設定のチューニングが必要になります。

しかしながら、上述の通り設定自体は特別な知識が無くてもできるツールです。「単純作業を楽して終わらせたいけど、プログラミングやRPAはハードルが高い、何か方法ないかな」と感じている方に入門編としてぴったりと考えています。

基本的な使い方以外にも、さまざまな情報が公開されていますので、いろいろ探して試してみることをおすすめします。RPAの導入したいけれど、いきなりコストはかけられない、という方は、まずはPOCの一環で体感してみるのはいかがでしょうか。

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