- 某百貨店グループ
- 小売業
事例概要
某百貨店の基幹店、のれん店を含む全29店舗35サイトのWebリニューアルを支援しました。UX設計に基づいたワイヤーフレーム設計・デザイン制作などのフロントエンド開発から、共通CMSへのHTML組み込み、権限設定、運用フロー設計といったバックエンド開発までを担当しました。Webサイト構築後は、ヒートマップやアクセス解析、BIツールを活用したPDCAサイクルの実行支援も行っています。
課題
ビジネス課題、テクノロジー、運用など山積された課題
<ビジネス課題>
全35サイトを運営していましたが、Webサイトの役割やKPIが明確に定まっていませんでした。
<テクノロジー課題>
スマートフォンへの対応状況は店舗ごとに異なり、アクセス解析も適切に実装されていなかったため、正確なデータ計測ができていませんでした。
<運用課題>
店舗ごとに運用フローがバラバラで、ガイドラインが機能しておらず、日々のオペレーションに課題がありました。
解決策
O2Oチャネルの役割を整理し、KPIを設定
オンラインとオフラインそれぞれのチャネルの役割を明確化し、それぞれのKPIを設定しました。設定したKPIを正確に計測できるよう、Google AnalyticsとGoogle Tag Managerを導入。さらにBIツールでダッシュボードを開発し、データの可視化と社内共有を促進しました。KPI設定においては、店舗ビジネス特有のCV定義の難しさや認識のずれを解消するため、言語化によるガバナンス強化を図りました。
百貨店来訪ユーザーのUXを設計し、サイトデザインに反映
KPI設定によって明確になったビジネス要件に基づき、百貨店来訪ユーザーのUXを設計し、ワイヤーフレームとデザインを開発しました。運用要件については、管理部門、事業部門、外部制作会社それぞれにヒアリングを実施し、適切な権限設定を行いました。これらの要件に基づき、基幹店から地方店舗、のれん店までをAEM(Adobe Experience Manager)に実装し、プラットフォームの統合を支援しました。
KPIを可視化し、課題発見と改善を促進
KPIを実装するためにGoogle AnalyticsとGoogle Tag Managerを設定し、PDCAサイクルを回すためにBIツールの設計・開発を行いました。これにより、従来はPVやUUといった指標しか評価できなかったサイトにおいて、よりビジネスに直結した評価が可能になりました。その結果、課題の発見と改善策の実施が容易になりました。
成果
課題をクリアし、ビジネス評価の可視化によりPDCAサイクルを加速
KPIの設定と可視化により、PDCAサイクルを回すための基盤を構築することができました。従来はPVやUUといった指標でしか評価できなかったサイトにおいて、よりビジネスに直結した評価が可能になりました。これにより、課題発見と改善策の実施といったPDCAサイクルを効果的に展開できるようになり、適切な投資判断が可能になったことが大きな成果です。