日本国内における主要なマーケティングテクノロジーを10分野に分類し、272の製品・サービスにとりまとめ、「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2017」として作成・公表しました!
PDF版ダウンロード:マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2017
なぜカオスマップを作ってみたのか
Martechで毎年公表されている「マーケティングテクノロジーランドスケープ」の更新版をリアルタイムにチェックしている中で、日本のマーケティングテクノロジーを幅広く網羅する日本版俯瞰図もあったら便利だな、と思っていました。
マーケティングテクノロジーランドスケープ2017年版公表 ベンダー数が5,000を超える
「マーケティングテクノロジーランドスケープ」には、残念ながら国産のマーケティングテクノロジーはほとんど含まれていません。一方、日本企業がマーケティングオートメーションやCMS、DMPなどを選定する際には、必ずしも海外のツールを選ぶとは限りません。日本国内で事業を行う中でどんな選択肢があるのかをもっと正確に把握できたら便利だろうな、、というのが作成の動機です。
カオスマップの必要性:広告からCRMまで、データの統合やツールの連携が重要になってきている
もう一つの理由は、私の中で様々な領域のマーケティングテクノロジーを整理したい、という思いもありました。
マーケティングオートメーションやCMSなどは、ツール選定やツール導入を多く経験する中で、なんとなく頭の中で整理できていました。しかし、昨今のデジタルマーケティングにおいては、そうした一部のツールだけでなく、広告からCRMまであらゆる領域のデータをシームレスにつなげて連携することが重要になってきていると思います。
一方、デジタルマーケティング業界はやんわりと、しかし確実に特定の領域に特化したベンダーが多く、「インターネット広告はわかるがCRMはちょっと苦手(実は極めて苦手)」とか「CMSとWebリニューアルは実績豊富だが、マーケティングオートメーションは・・」とかだったり、「Eコマースと在庫管理は得意だけれど、BIやデータ分析周りはよく知らない」というベンダーが多いと思います。
デジタルマーケティング全体を俯瞰し、特定の領域に偏ることなく何に取り組むべきか、を考えるには、こうしたマーケティングテクノロジーを軸に考えてみるのもアリかもしれない、という思いがありました。
カオスマップ作成の何が大変だったか①?→どのように分類するかが至難の業。複数の領域に跨るテクノロジーも多い。
今回、とりまとめにあたって一番苦労した点は、間違いなく「分類」でした。それぞれの分野が密接に関わり合っており、MECEに分類することが非常に難しくなっています。
例えば、Web接客ツールはポップアップのレコメンド機能を提供しつつ、Web訪問者とのチャット機能も提供していたりします。そうすると、いわゆるレコメンドと呼ばれるようなツールと同じ分類にすることも正しそうです。
また、Eメール配信ツールの多くは、配信自動化機能やスコアリング機能を追加することでマーケティングオートメーションを標榜しつつあります。分界点があいまいになりがちです。
今回の「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2017」は、10の領域と51の詳細分野に分類しました。もっと良い整理方法もあったと思いますが、キリがないので一旦このような形になりました。
分類の仕方そのものや製品サービスの分類に関して、ご意見がある方も多いと思います。そうしたご意見を是非頂ければと思います。どう分類するのかに関しては、今後も模索していきたいと思っています。
カオスマップ作成の何が大変だったか②?→ツールや会社名がどんどん変わっていく!
ツール名や会社名が日々変わっていくことも大変でした。
3ヶ月くらいの期間でとりまとめを行ったのですが、その間に、エクスペリアンはチーターデジタルになり、DotsはTechPlayになっていました。
また、以前から知っていた製品名でもこの1年で買収などで変わったものが多くありました。例えば、KruxやDemandwareはセールスフォースになりましたし、TubeMogulはAdobeになっています。
製品・サービス名、会社名に関しては10回以上の見直しを行い、各社のWebページもすべて閲覧して反映していますが、万が一誤りがある場合にも是非ご指摘を頂ければと思います。随時アップデートをしていきたいと思います。
カオスマップとりまとめの視点、分類など
マーケティングテクノロジーに関する製品・サービスのとりまとめデータには様々なものが存在すると思います。今回、弊社にてとりまとめたカオスマップは、以下のような視点でとりまとめています。・広告からインフラ・データ分析・CMRまであらゆる分野を網羅することに留意し、特定の分野に偏らないようにした
・製品やサービスのロゴだけでなく、製品名・サービス名及び会社名を併記することで、製品・サービスの詳細を検索して調査できるようにした
・すべての製品・サービスを羅列するのではなく、デジタルマーケティングの現場でよく見聞きする主要なものに絞った
・海外のテクノロジーは、国内で正式販売・サポート活用されているものを中心とし、国内企業が開発している製品・サービスと同列で掲載した
これにより、特定のテーマでマーケティングテクノロジーを検討・比較している企業のマーケティング担当者が、効率的に選択肢を見つけることができるようにし、マーケティングテクノロジーの導入・活用がより企業のマーケティング活動の成果につながることを期待しています。
掲載している製品・サービスは10分野(51の詳細分野)に分類し、272の製品・サービスを掲載しています。以下に、分類を列記します。
・広告
- パブリックDMP
- DSP
- 検索広告
- インフィード記事広告/レコメンド
- SNS広告
- 動画DSP/動画広告
- 3PAS/第3者配信
- 広告最適化
・最適化
- A/Bテスト
- レコメンド
- データフィード最適化
- サイト内検索
- 検索エンジン
- SEO/キーワード/競合調査
・データ取得支援
- ソーシャルログイン
- 企業データ/IPアドレス活用
- アンケート
- イベント/予約管理
- 名刺管理
・チャネル管理/接客
- Web接客/顧客サポート
- MA/ABM/キャンペーンマネジメント
- Eメール
- SNS
- ブックマーク/シェア機能
- 動画投稿サイト
・顧客/データ管理
- CRM/SFA(商談管理)
- CRM/顧客管理
- プライベートDMP/CDP/DWH
・コンテンツ管理
- コンテンツ管理システム(CMS)
- 動画配信プラットフォーム
- デジタルアセット管理(DAM)
- プロトタイピング
・Eコマース
- Eコマースパッケージ
- 在庫管理
- 決済
- カートASP
・ネットワーク/インフラ/アプリ
- コンテンツデリバリネットワーク(CDN)
- ブラウザ/スマホOS/アプリ
- Webサーバー
- SSL証明書
- プラットフォーム/フレームワーク
- IaaS/PaaS
・BI/データ分析
- 広告効果測定
- ユーザーテスト
- ヒートマップ
- アクセスログ解析
- ソーシャルリスニング/分析
- 統計解析
- BI/ビジュアライゼーション
・タグマネ/スイーツ
- タグマネージャー
- スイーツ/Marketing Cloud
この「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2017」がマーケティングテクノロジーへの取り組みへの参考になれば幸いです。