この記事は[2013/04/15]に公開した記事を[2023/01/23]に加筆編集しております。
マス広告、リアル店舗などでの販促、ウェブサイトなどのダイレクトマーケティングを個別最適で行うのではなく、統合的に一貫性をもって進めるようというマーケティングの考え方・戦略のこと。統合型マーケティング・コミュニケーション(IMC)とも。
マス広告とその他販促活動の区別
米国では、マス広告をアバブ・ザ・ライン(above the line)、その他の販促活動をビロウ・ザ・ライン(below the line)と呼び区別してきた。費用の払い方(コミッションベースなのかフィーベースなのか)の違いに端を発した呼称らしいが、マス広告と販促の間には明確な線(ライン)があるという企業の姿勢を象徴している、と言われている。
統合型マーケティング(IM)の始まり
そこで、「顧客の視点からマーケティングを考え直していくべきだ」と、両者を統合的に扱おうという概念が提唱され始めた。それが統合型マーケティング(コミュニケーション)だ。元々は90年代初頭にノースウェスタン大学のDシュルツなどによって提唱された。 マーケティングは古くから4P(Product、Price、Place、Promotion)というフレームワークで語られることが多いが、統合型マーケティングでは顧客の視点から4C(Customer Value:顧客価値、Cost to the Customer:顧客の負担、Convenience:利便性、Communication:コミュニケーション)で考える必要があると言われている。(ロバート・ラウターボーン)
デジタルマーケティングと統合型アプローチ
更に昨今のインターネットを活用したダイレクトマーケティング(デジタルマーケティング)の普及により、デジタルマーケティングも含めたマーケティングの全体最適を、という考えが注目されている。ここ数年で注目が高まったO2O(Online to Offline)なども統合型マーケティングを実現したものの一種だと考えて良いだろう。
参考
統合マーケティングコミュニケーション IMC(統合型マーケティングコミュニケーション) とは – コトバンク
統合型マーケティング・コミュニケーション とは – コトバンク 統合型マーケティングコミュニケーションとは – マーケティング用語 Weblio辞書