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  • DX推進の秘訣とAI実装の未来| Domopalooza Japan2023 参加レポート

 
こんにちは、アンダーワークスの後藤です。本日は、2023年9月21日-22日に東京ポートシティ竹芝 ポートホールで行われた『Domopalooza Japan 2023』Day2の参加レポートをお伝えします。

Domopalooza Japanとは

Domopalooza Japanは、クラウド型データ活用プラットフォーム「Domo」を展開しているDomo社が主催する年次カンファレンスで、今年で9回目を迎えました。
 
今回は「データの解放、進化する組織へ」というテーマを掲げ、約20社の経営者から効果的なDX推進、データ活用の取り組み、AIを用いたデータ分析、そして社内での浸透事例などが紹介されました。日本で初めてのオフライン開催ということもあり、各種ブースが設置され、パートナー企業や利用企業の事例をもとに、Domoの活用方法について詳しく学ぶことができました。
 
さらに、オフライン開催ならではの特性を活かし、各ブースへの参加者には、Domo社員が描かれたトランプが配布され、最後に抽選会に参加できるなど、イベントをより楽しむためのコンテンツが豊富に盛り込まれているのが印象的でした。
 

組織内でのDomoの浸透と活用事例

Day2の講演会では、Domoの組織内での浸透と活用事例が主なトピックとして注目を集めていました。各組織が一元化されたDomoのデータをどう活用しているのか、そしてそのためにどのようなデータ、カード、アラートがダッシュボードに必要だったのかについて、複数の企業が事例を共有しました。
 

組織でのDX推進

社内データをどう業務に活かすかを課題として感じている企業は多く、講演内ではDomoの利用頻度を向上させるための取り組みが紹介されていました。具体的には、初期段階では部署を横断したデータからカードを作成し、利用ユーザーへの導線確保を優先的に実施。並行してアイコンの活用や視認性の向上など、ユーザーエクスペリエンス(UX)を高める工夫を行うことで、Domoの利用頻度を向上させることに成功しているようでした。
 
さらに、データ活用の話題以外にも、従来効率の良くなかったExcelのマクロ作成から脱却し、Domoだけを使用して会議を行うなど、データ活用が業務工数削減にも寄与しているという情報も共有されました。
 
ちなみに、アンダーワークスでも数年前からExcel作業をDomo上に置き換える取り組みを行なっています。
 

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DX人材の育成

社内でDX推進を行うにあたり、DX人材の育成も重要なポイントとなります。
 
Domoの利用方法は部署や役職によって異なるため、各部署でデータ活用が可能な人材を配置し、育成していくアプローチが目立ちました。これにより、組織全体でデータ分析の重要性や、それが業務にどのように関連しているのかについての理解を深めることができていました。
 
評価については、明確な評価制度に懸念がある方が多い印象でしたが、定性的評価やDomo利用ユーザーの数などを指標としている会社もありました。
 
私自身もこれまで様々なプロジェクトを経験してきて感じていることですが、DXを更に推進するためには、根気強い啓蒙活動やデータ設計に加え、評価制度の整備が必要だと感じています。その点で講演内容にも大いに共感を覚えました。

DomoにおけるAI実装

本イベントでは、Domoにおいて内部データとDomoのETL(Extract, Transform, Load)を利用して、予測モデルの作成やAIを活用したアラート、ダッシュボードの作成が可能であると発表がありました。これは、Domoの権限管理やアプリケーションとの連携機能によって実現されています。
 
また、将来的には、生成AIをビジネスデータに活用し、モデル作成から統合・最適化、そしてアプリやダッシュボードでのAI公開に至るまでのAI管理をシンプルかつ合理的に行う開発が進められています。これにより、スマートフォンなどでデータを確認する際の柔軟性とガバナンスが向上します。
 
今後のアップデートでは、チャット形式でのデータ分析機能を追加予定であり、テキストからSQLクエリを生成したり、手作業を減らすテキスト生成、さらにはレポートや顧客フィードバックを要約する機能も導入される予定です。
 
Domoは、その豊富な機能、日々のアップデートによるアプリ連携の拡充、そして高いカスタマイズ性から、さまざまな顧客データを迅速にDomoユーザーに届けることが可能であり、AI機能が各機能を更なる高水準へと引き上げていくと考えています。

会場内の様々なブースエリア

続いて、各社のブースで特に印象に残った内容について紹介します。
 

Domo Cloud Amplifierの活用事例

Domo×Snowflakeのブースでは、Snowflake上のデータをDomoで効率的に可視化する方法が共有されていました。具体的には、Domo Cloud Amplifierを活用して、Snowflake上のデータを仮装加工し、Domo上に物理的にデータを取り込むことなく、一元管理されているSnowflakeから直接Domoでデータの可視化を行います。このアプローチにより、Domoのコストを抑えつつ、その機能を最大限に活用することに成功しました。
 

DomoでのAI活用事例

DomoのETLのサービスにある機械学習の自動化や、connectorを用いた外部AIツールとの連携によって迅速かつ正確なAI作成を可能にする事例がありました。また、具体的な活用事例として、企業が在庫管理の欠品予測や機械の故障予測などを実施しているケースもありました。

まとめ

様々な企業から共有された事例では、Domoをビジネスプロセスにどのように応用し、AIを用いた予測などを実践しているかが紹介されました。特に、「Domo Cloud Amplifier」の利用によるコスト削減や、ミーティング資料の作成時間を短縮するアプローチなどが挙げられていました。
 
講演を通じて、Domoがデータ管理、分析、アクション提案など、多岐にわたる応用が可能なプロダクトであることを改めて感じることができました。利用方法はユーザーによって異なりますが、その多様性がDomoの強みとなっているのではないでしょうか。
 
現在、多くの企業がDX推進の一環としてデータ活用やBIツールの導入を進めていますが、選択肢の一つとしてDomoの利用を検討してみてはいかがでしょうか。私たちも進化し続けるDomoと共に、DXをさらに高度化させるお手伝いをしていきます。