Googleによる複数デバイスでのユーザー行動調査レポート「マルチスクリーンワールド」
昨年公開されたGoogleのマルチスクリーンワールドは、Googleが“マルチスクリーン(PC、タブレット、スマートフォンなどの複数の端末を同時利用すること)”に関するユーザー行動の調査レポートだ。
様々なデータが掲載されているが、この中からスマートフォンを利用した購買行動にはどのような特徴があるのかを見ていきたい。
この調査結果を見てみると、通常は「スマートフォン」では購入しないような商材であっても「購買のきっかけ」や「購買の意志決定」として非常に重要なチャネルになっていることが伺える。
購買行動の起点は圧倒的にスマートフォン
これによれば、スマートフォンは「PC」「スマートフォン」「タブレット」のマルチスクリーン購買行動における起点になっているという。(スマートフォン→PCでの購買が68%と圧倒的に多い) 「PC」⇄「タブレット」、「スマートフォン」⇄「タブレット」の行き来はほとんどなく、次点は「PC」から「スマートフォン」への流れだった。
スマートフォンでは「その場の思いつき」で買う
また、スマートフォンではPCと比べ「その場の思いつき」で衝動買いしてしまうことが1.5倍も多いそうだ。 PCにおいては、思いつきで買う場合と慎重に検討して買う場合が半々なのに比べ、スマートフォンでは7割以上が「その場の思いつきの衝動買い」であり、慎重に検討をするような購買は3割以下に留まっている。
調べものはまずスマートフォンから
スマートフォンでの購買前の調査は、始めのフェーズほどスマートフォンになりやすい。調査段階の始めのフェーズではスマートフォンを利用して調査をする人が過半数であり、終盤に向けて他のデバイスに移行する。
スマートフォンで調べた後は、他のチャネルで購入する
スマートフォンで購買前の調査をした人は、その後「PC」や「タブレット」「リアルの店舗」などでも購買をしている。商品の種類にもよるが、例えば小売りであれば、「スマホ」「PCもしくはタブレット」「リアルの店舗」はほぼ均等に約3割ずつとなっている。