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毎年恒例となりつつある「マーケティングテクノロジーカオスマップ2018」を公開しました。
 
昨年のカテゴリー10分野272製品のものからカテゴリーは12分野に、製品は485製品(なんと前年比178%!)にアップデートしました!!2018年現在の日本国内における主要マーケティングテクノロジーを俯瞰できる内容になっています。
 
「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN2018」をダウンロードする

マーケティングテクノロジーカオスマップが必要になる理由とは?

そもそものマーケティングテクノロジーカオスマップがなぜ必要なのか?そしてなぜ世間から求められるのか?(お待たせしてすみません・・)
その理由は、ひとえに企業において複数のマーケティングテクノロジーの把握・連携の重要性が増しているからに他なりません。

昨今のデジタルマーケティング活動において1つのマーケティングテクノロジーのみ導入しているという企業は極小です。企業が導入するマーケティングテクノロジーの数は、少なくとも5~10以上、場合によっては100を超える企業もあります。

なぜこんなにも多くのマーケティングテクノロジーを導入するのでしょうか?その理由は、企業がマーケティングの対象とするのが、「たった一人の顧客」だけだからです。但し、その「たった一人の顧客」は、数千〜数千万人いるのです。

オフラインも含めたデータの把握が可能になってきている現在では、「たった一人の顧客」に合わせたマーケティングが重要です。企業側は広告からCRM、カスタマーサポートまであらゆる領域のデータをシームレスに連携するために多数のマーケティングテクノロジーを利用する必要があります。

今後、マーケティング担当者は、風上から風下まで一貫してマーケティングテクノロジーを俯瞰し、理解・把握、活用していくこと求められるようになっていくことでしょう。 マーケティング担当者が「自社が何に取り組むべきなのか」という問いに対する回答を探し求める時、デジタルマーケティング全体を見渡し、マーケティングテクノロジーの観点から気づきを与えることが、カオスマップの役割であると考えています。

なんちゃってマーケティングオートメーションの増加?

カオスマップをアップデートをしていく中での気づきを紹介していきます。

MA(マーケティングオートメーション)/キャンペーンマネジメントの領域では、掲載するサービス製品の数がかなり増加しています。

今回追加されたMAには、「メール配信ツールにスコアリング機能を追加したもの」、「CMSにメール配信機能を追加したもの」、「CRMから派生したもの」などがあります。これは元々の製品にMAの機能を乗せることで、マーケティングオートメーションを名乗っているわけです。

敢えて悪い表現をするならば、この辺りは『言ったもん勝ち』の世界です。 すなわち、注目を集めている領域に参入し、市場認知を高めようという思いを感じます。これは他の領域にも垣間見られることではありますが、今後ますますマーケティングオートメーションという領域の定義、分岐点の切り分けが難しくなっていくことでしょう。

こうした背景から、今後マーケティングオートメーションというツールの選定に悩まされるマーケティング担当者が増加していくことになることが予想されます。

顧客データ統合の領域はますますカオスに

1to1マーケティング、パーソナライゼーションの推進を語る文脈で「顧客データの統合」というキーワードをよく耳にするようになりました。

昨年7月にArm Treasure Data社がTreasure Data DMPを「CDP」と改名してから、CDP(Customer Data Platform)の概念が広まり一種のバズワードになっていると感じます。

しかし、一口に「顧客データ統合」と言っても、顧客データの統合を実現するテクノロジーには様々な種類があり、各メディアやサービスページにおけるカテゴライズも様々です。

顧客データの統合を実現するテクノロジーの呼称の一例を挙げてみましょう。

・プライベート
・DMP
・CDP
・DWH
・データプラットフォーム

今回は「顧客データ統合」のキーワードにおける選択肢のカオス化に伴い、むしろ1つのカテゴリに集約しました。

今後マーケティング担当者は「顧客データ統合」という目的でのツール選定をすることになる可能性が増加すると思いますが、注意すべきは「データ統合」の実現だけでは何も解決が出来ないことです。統合されたデータを用いてどのようなマーケティング施策を実現したいのか、具体的なビジョンを持ってツール選定に望む必要があります。「自社にとってあるべき」という具体的なビジョンを元にすることで各ツールの特徴とのFIT&GAPを実施できます。

今後の注目はオフラインとの連携

今回のアップデートではオフライン、例えば以下に挙げる詳細カテゴリー製品・サービスを多く追加しました。

・POS
・パーソナライズドDM
・位置情報
・コールセンター/音声
・店舗導線分析

具体的にはジオターゲティングなどの位置情報関連、実際の店頭のレジとして利用する使うPOS関連、カスタマーサポートを担うコールセンター/音声通話等です。

「コールセンターがマーケティングテクノロジーなのか?」と違和感を感じる方も少なくは無いでしょう。
しかし、どこまで風呂敷を広げるのかはマーケティングテクノロジーの定義の捉え方・考え方によると考えています。

今回のアップデートでは、オフラインの顧客の購買行動、位置情報、顧客対応状況等が一層デジタルと紐づけが可能になり、顧客理解の活用としていく流れが今後さらに加速していくという業界予測の意味も込めて追加しています。

カオスマップをマーケティングテクノロジー導入・活用に役立てて欲しい

「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2018」は、今回リリースした形にてまとめました。

我々の切なる願いは、「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2018」がマーケティングテクノロジー導入・活用の一助となることです。 例えば今まさに、マーケティングテクノロジーを検討・比較している企業のマーケティング担当者に参照してもらい、今後その企業でマーケティングテクノロジーの導入・活用が進み、その企業のマーケティング活動の成果につながれば、この上ない幸せです。

最後になりますが製品・サービス名、会社名に関しては各社のWebページより反映していますが、万が一誤りがある場合はぜひご指摘を頂ければと思います。 また、テクノロジーの分類の仕方そのものや製品サービスの分類に関しても、賛否両論あるかと思いますが、ぜひご意見は弊社お問い合わせまで頂ければ幸いです。
 

2019年版が公開されました!

2019最新版公開!「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN2019」をダウンロードする

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