• HOME
  • メディアDMJ
  • ITRが2016年の国内マーケティングオートメーション市場を100億円超と…

 
「ITR Market View:マーケティング管理市場2017」が1月31日に公表され、その中で「統合マーケティング市場」の市場規模は2016年に前年比約60%増で100億円になると予測している。
 

統合型マーケティング=マーケティング・オートメーションとして市場規模を予測

統合型マーケティング支援市場をマーケティングオートメーション市場、と名付けるのは少しわかりにくいかもしれない。
 
ITR社では

「統合型マーケティング支援(MA:マーケティング・オートメーション)は、マーケティング活動全般を支援する製品で、マーケティング・プランニング、見込客管理、カタログ管理、パーソナライゼーション、キャンペーン管理、イベント管理などの機能が含まれます。」

と定義しており、国内の「マーケティングオートメーション市場」の市場規模を推定した貴重な調査と言える。
 
調査によると、2015年の統合型マーケティング支援市場は約67億円と2014年対比55.8%増、2016年は107億円で2015年対比60%増と予想しており、市場が大きく伸びていると結論づけている。

他社のマーケティングオートメーション市場規模予測とは2倍以上の差

興味深いことに、矢野経済研究所の調査では、2015年のMAサービス市場は約220億円、2016年には275億円と算定しており(どちらの調査でもベンダの売上高の積算)、市場規模の予測数値には大きな差がある。
 

これは、未だにマーケティングオートメーションと呼ばれる市場・ツールの範囲があいまいであることを物語っている。
 
いわゆるマーケティングオートメーションツールとしての出自であるEloqua、Marketo、Pardot、Salesforce Marketing Cloudなど以外に、「Eメール配信ツールに少しだけ自動ロジックを加えたもの」「簡易的なスコアリング機能を追加したもの」も「マーケティングオートメーション」に加えるべきなのか。それによって大きいく市場規模の計算は異なる。
 
マーケティングオートメーション市場は、米国ではすでに2000億円以上の市場規模になっているとも言われている。日本市場はその5-10%程度の市場規模になりつつある、という理解ができそうだ。

関連記事

デジタルマーケティングジャーナル 一覧