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デジタルの専門知識で各事業部を支援、SUBARUのWebガバナンスプロジェクト

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株式会社SUBARU
輸送用機器
株式会社SUBARU
背景・課題・Webサイト全体の整理
・Webサイトの最適化
・リスクマネジメントの強化(セキュリティ面の脆弱性)
支援内容・ガイドライン整備と課題の洗い出し
・Webサイト運営事務局の立ち上げ
成果・セキュリティ面の強化
・各事業部のプロジェクト管理を円滑化
業界自動車製造(輸送用機器)
サービスを利用している部署(主な職種)SUBARU IT戦略本部 情報システム部 Webガバナンスグループ
支援サービスWebガバナンス、デジタルマーケティング戦略立案

SUBARUでは各事業部が主導してWebサイトの更新、開発を進めてきたことから、複数のWebサイトが存在する状況となっていました。Webサイトの最適化とリスクマネジメントの観点から、社内で統一したWebサイトのルールを策定し活用を推進するため、アンダーワークスとのプロジェクトを立ち上げ、約3年の間Webガバナンスの実現に取り組んできました。
 
今回は、プロジェクトを推進するSUBARUの荒木氏、迎氏と、取り組みをサポートするアンダーワークスのメンバーにプロジェクトについて伺いました。
(本記事は、2022年7月号「宣伝会議」掲載時の内容と全て同様のものになります。)

SUBARU IT戦略本部 情報システム部 Webガバナンスグループ 主査 荒木孝充氏
SUBARU IT戦略本部 情報システム部 Webガバナンスグループ 迎 俊博氏
アンダーワークス アソシエイトマネージャー 米倉 礼
アンダーワークス コンサルタント 佐藤 瑶
アンダーワークス コンサルタント 姫田 樹

一方的にルールを押し付けず実現したい目標をサポートする

 
──Webサイト運営事務局立ち上げの経緯について教えて下さい。
 
荒木:Webサイト運営事務局を立ち上げたのは、今から3年前のこと。当社では各事業部が個別にWebサイトを構築・運営をしていたため、大小のインシデントが発生していたという事情があったことが立ち上げの理由です。運営だけでなく各事業部が同カテゴリーのデジタルツールを別々で契約している例もありました。調べていくなかで、その時点で顕在化した問題があるわけでなくとも「これでWebサイトを有効に活用できているのだろうか?」と疑問を抱くように。改めて全社的なガバナンスの必要性を感じました。
 
Webサイトの運営においては、何かインシデントが発生した場合に、組織内にとどまらず、広い範囲で影響が及びます。まずはセキュリティが最重要課題となりますが、我々の力だけでは解決できないと考え、知見のあるアンダーワークスさんに相談しました。
 
米倉:プロジェクトがキックオフした3年前は、SUBARU内にWebサイトがどれだけあるのかなど、まずは現状の把握と整理から始めました。皆さんが必要に迫られて、Webサイトを立ち上げていたわけですが、結果的に一部のWebサイトでは、セキュリティ面の脆弱性が明らかになってきました。
 
荒木:私たちも驚いたのですが、実際に作業を始めてみると、SUBARUグループ内にいくつのWebサイトがあるのかわからない状態になっていました。そのため個々の部門にヒアリングをしながら、まずは全体を把握していく作業を実行。ようやく全体像が見えてきました。
 
 
──Webサイト全体を把握し、その上でどのような働きかけをしてきたのでしょうか。
 
荒木:現在の活動は大きく分けて2つあります。まずひとつはルールづくりです。各種ガイドラインを設定し、社内に周知し、順守を要請しています。
 
もうひとつが、各部門がWebを使って、それぞれの目標を達成できるようにするためのサポートです。各事業部でWebサイトに関わる全ての人が高い専門知識を持っているわけではありません。そこで、例えば「ベンダーとうまくコミュニケーションがとれない」「見積りを見ても、価格の妥当性がわからない」「SUBARUのセキュリティの基準に合っているのか、判断ができない」といった課題に直面する部門もありました。
 
こうした場面において、私たちが“駆け込み寺”のような役割を果たすべくサポートをしています。そうすることでルールを順守してもらい、かつガバナンスという視点でも横道にそれないように各部門を誘導しています。最終的にはWebサイトを訪問されるお客さまにとって、ガバナンスの強化がSUBARUとしてのブランド価値を高めるための重要な活動のひとつとして、各担当者に認識してもらえるよう日々の業務に取り組んでいます。
 
米倉:ガバナンスを徹底しようとするあまり、ややもすると各部門にルールの順守だけを強く求める姿勢になってしまうケースも多いと思います。その点、荒木さんはいかに各部門がWebサイトを事業に活用できるか、という視点でサポートしているので、社内を巻き込む求心力が生まれていると思います。
 
荒木:一方的にルールを押しつけるのではなく、各事業部が実現したいことをサポートする姿勢を持つことによって、事業に貢献するWebサイト活用も進んでいくと考えています。

活動の意義や目標を社内により深く浸透させる

 
──アンダーワークスはどのようなサポートをしてきたのでしょうか。
 
米倉:キックオフ当初はWebサイト運営事務局というバーチャルな組織はなかったのですが、問題点を把握した時点で組織をつくり、運営することが大事だと進言した経緯があります。
 
当社の支援は今年で4年目に入りますが、クラウドサービス上にWeb基盤を構築し、ガイドラインを策定し、Webサイトの品質を「Siteimprove(サイトインプルーブ)」を導入して管理しています。セキュリティやマーケティングなどを含め、いろいろなテーマで俯瞰的に管理してプロジェクトを進めています。
 
荒木:いろいろな面でアンダーワークスさんに、相談役としていつも側にいてもらっているイメージです。「こういうことをやりたい」とお願いすることが多いのですが、当社のWeb環境の事情をご存じであることと、世の中や他社がその件についてどうしているかご存じなので、アンダーワークスさんの知見を得ながら課題に取り組んでいます。
 
 
──SUBARUのWeb活用を推進するために、今後どのようなことをしようとお考えですか。
 
荒木:まずは「整理ができていなかったものを整理する」というのを第一のフェーズとしているのですが、Webサイト運営事務局の立ち上げから3年が経過し、最低限のルール整備と取り組むべき課題の全体像を整理することができました。現在も多くのプロジェクトが進行しているなかで整備ができていない課題はありますが、それが完了したら今度は「各部門をサポートする」という部分を、ルールに従いWebをより活用していく方向に持っていきたいと思います。
 
──アンダーワークスでは今後どのようなサポートをしていきたいですか。
 
米倉:トレンドや新しいテクノロジーにも対応して紹介できるように、当社では常に学んで、情報をキャッチアップしながらご支援に役立てていきたいと考えています。
 
佐藤:ルールづくりが終わった現在、次のフェーズは「ルールをどのように展開していくか」だと思いますが、当社にはいろいろな分野におけるツールなどの導入経験があるので、それぞれの課題に応じたご支援をしていきたいです。
 
姫田:SUBARUさんのような大きな組織において、Webサイト運営事務局の取り組みを横串で浸透させていくために、質の高い中期計画の策定がカギになると考えます。各事業部に対する個別的な働きかけは継続しつつ、CXOクラスに対して、事務局の活動意義や今後のスケジュールについて、深く理解いただくことも重要だと認識しているためです。急速に発展している事務局の状況を踏まえ、計画を適宜見直し、SUBARUさんの社内で、事務局の活動意義や目標が最大限に伝わるためのサポートをしていきたいと考えています。

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