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「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2023」を公開しました。2022年度の1,566ツールから増え、2023年度版では1,740ツールになりました。この増加には、生成AIを新たなカテゴリとして追加したことが影響しています。本記事では、カオスマップの作成メンバーに対して、各種ツールの利用傾向や利用促進のための工夫について聞きました。新しくなったカオスマップをぜひご活用ください。
 

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生成AIの普及は、マーケティングテクノロジーにも大きな影響を与える

「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2023」では、掲載ツール数が昨年の1,566に対して1,740となり、昨年は42だった中カテゴリ数は、改めて見直すことで32となりました。ツールが増えた理由は生成AIを使ったサービスが急増しているためで、この分野だけで新たに60近くのツールが登場しています。ここでは最新版カオスマップから読み解く今年の傾向について解説します。
 

生成AIが急速に広まった理由

AIというと、2022年までは主に一部のテクノロジーに詳しい人たちが使用している印象がありました。しかし、ChatGPTの登場により、誰でも自然言語を使用して簡単にAIを操作できるようになりました。この革新的なユーザーインターフェースの誕生が、AIに対する先入観を払拭し、結果として生成AIの急速な普及につながったと考えられます。
 

生成AIの実装が進むMAツール

生成AIの分野では、この技術自体のツール数が増えているだけでなく、既存のサービスが生成AI機能を取り入れる傾向が顕著になっています。生成AIの普及により顕著にツール数が増えたのは、マーケティングオートメーション(MA)関連のツールで、新たに「MOTENASU-AI」のようにセグメント設定から文章作成まで一貫して行えるツールが出現しています。エンタープライズ系のMAツールも、Adobeを筆頭に生成AI機能の組み込みを構想しており、来年あたりには実装が進むと予想されます。
 

ELTツールの増加

生成AIの利用が広がるにつれて、予測分析を行うためのツールも増加しています。なかでも大量のデータを扱うために、データを効率的に処理するためのETL(Extract、Transform、Load)ツールの重要性が高まっています。生成AIに適切なデータを読み込ませるためには、事前のデータ整理や、データの品質管理が非常に重要だからです。便利なETLツールの普及によって、非エンジニアでもデータ加工を行うことが可能になってきています。
 

チャットボットの発展

生成AIの影響はチャットボットにも現れています。2022年までは、有人チャット、AIチャットボット、合算チャットボットの3種類に大別される傾向にありましたが、2023年からはほとんどのチャットボットにAIが内蔵されるようになりました。また、従来のAIチャットボットは、事前に用意した回答を機械的に出し分けるタイプが主流でしたが、最近ではChatGPTなどと連携して、回答を自動生成するようなツールも登場しています。
 

生成AI関連ツールが爆発的に増えたが、今後は淘汰の時代に

2023年は、ChatGPTを代表とする生成AIが注目され、その利用が広がりました。これに伴い、AIに対するリテラシーや価値観が変わり、AIの利用はさらに伸びると考えられます。生成AIカテゴリのツールは爆発的に増加し、このカテゴリは今後も継続すると思われますが、カテゴリ内での淘汰も進んでいくでしょう。また、生成AIによって簡単に作れるようになったフェイク動画などの社会問題が発生しており、今後日本でもさまざまな規制やルールが定められるようになると予想されます。

カオスマップ自体の工夫―マーケターもそれ以外の人も使いやすく

毎年活用いただいているマーケティングテクノロジーカオスマップですが、アンケートの結果、利用者の半数以上はマーケターではなく、営業やその他の部署の方々であることがわかりました。そこで、今年は対象を広げてより多くの人にご活用いただける工夫をしました。昨年からのアップデートポイントと特に工夫した点をご紹介します。
 

カテゴリ名称の改善

2023年版のカオスマップは、すべてのユーザーが使いやすいように、カテゴリ名称の改善を行いました。たとえば、以前は「Information delivery」と記載していたものを「メッセージ通知配信」という分かりやすい名称に変更しています。これにより、マーケティングテクノロジーに詳しくない人でも、内容を容易に理解できるようになっています。
 

ツールの掲載基準

カテゴリの定義を決め、ツールに関しても掲載にあたっての基準を定めた上でひとつひとつ精査していきました。新しく登場したツールの場合は、ツールの信憑性や使われている実績があるかを確認するために、ユーザーレビューなどをチェックした上で、掲載基準を満たしたツールのみを掲載しています。
 

ツールページに直接アクセスできるリンクを設置

今年最大のアップデートポイントは、カオスマップ上に掲載されたツールのロゴをクリックすると、ツールのWebサイトに直接アクセスできるような仕様に変更したことです。
 
従来のカオスマップの特徴は、マーケティングテクノロジー全体を俯瞰的に見ることができる点にありました。そこから進化し、今回は俯瞰的に眺めるだけでなく、気になるテクノロジーに関しては公式サイトに遷移して詳細な情報を確認できるようになりました。この新しい機能を使って、ぜひカオスマップをマーケティングツールの辞書のように活用してもらいたいです。

まとめ

2023年度版のカオスマップは、デジタルマーケティングの最前線に立つプロフェッショナルだけでなく、一般のユーザーにも手軽に使えるようにアップデートしました。マーケティング分野だけでなく、営業や人事などの分野においても、効率的で戦略的な意思決定を推進するためにぜひマーケティングテクノロジーカオスマップ2023をご活用ください。
 

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