• CDP/DMP(自社データ統合)

グローバル統合データプラットフォーム構築によるABMの実現

  • 電気機器
某電子部品メーカー
電気機器

事例概要

CDPの導入によって、ソリューションごとに分断していたデータを統合し、時系列でカスタマージャーニーを把握することができるようになりました。また、企業情報とリード情報を紐づけることで、ターゲットに絞ったマーケティング施策を実現し、それによりマーケティング工数やコストの適正化が進められるようになりました。

課題

データ統合・整備の課題がABM展開の妨げとなる

これまでは、各ソリューションごとにデータが分散していたため、カスタマージャーニーを時系列で把握することができませんでした。そのため、複数のデータ統合と一元管理プラットフォームの整備が必要とされました。この課題は、日本国内だけでなくグローバル全体でも同様に存在していました。
 
また、本企業はマーケティング戦略としてABMを採用し、ターゲット企業をTierに分けて戦略策定・施策実行することを目指していました。しかし、複数のチャネルから個人単位でリード情報を取得しているにも関わらず、それらの情報がアカウント情報と紐づいておらず、企業の特定ができていませんでした。その結果、ターゲット以外の企業にも同様のマーケティング施策を行ってしまうという課題も生じていました。

解決策

AWSや既存システムを使ってCDPを実現

アンダーワークスはCDPの導入を提案しました。まずは、HQの既存環境であるAWSを使ってCDPを構築し、続けてEU・USなど各リージョンでも同様に既存のシステム環境を使い、それぞれの固有の要件に合わせて部分最適なシステムを設計を進めていきました。HQではAWS上にGA、MA、SFA、DUNS Numberなどを一意のIDで統合しました。各リージョンごとにコンサルタントを配置し、要件定義、設計までを支援し、クライアント内部の開発メンバーと連携しながらプロジェクトを進めました。

成果

構想から5年。グローバルデータプラットフォームを構築。

2019年にデータ統合戦略立案し、その後CMS、MA、SFA導入を進め、HQでは2022年にCDPプラットフォーム構築が完了し運用が開始しました。EU、USでは2023年度中に構築が完了し来年度より運用が始まる予定です。本プロジェクトでは、HQや各リージョンで既にあるシステムやプロジェクトメンバーのスキル実績のある既存環境を使うことで、導入に対する障壁を取り除き、スムーズにプロジェクトを立ち上げることができました。

今後はグローバルで蓄積したデータの活用を検討しており、その障壁となる各国のデータプライバシーに関する法律に準拠するためのCMP構築をアンダーワークスと共に別途進行中です。

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