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2022年版のテクノロジーカオスマップが、2月15日にリリースを予定しています。リリースに先立ち、昨年末に行われた「CONTENT MARKETING Day 2022」にて、弊社代表取締役の田島がテクノロジーカオスマップの魅力や使い方を紹介する機会がありました。
 
本記事では、CONTENT MARKETING Dayのイベント概要や、テクノロジーカオスマップの誕生秘話や、マーケティングチームでの活用方法について触れていきます。

CONTENT MARKETING Day(CM-Day)とは

CONTENT MARKETING Dayとは、1年に1回開催されるマーケティングのコミュニティイベントです。マーケティング領域に携わるすべての人が、企業や組織、立場を越えて楽しく出会い、「元気」にすることを目的としています。
 
2018年から始まった本イベントは、2020年に完全オンライン化し、マーケティングやコンテンツ制作、CX/DXといったセッションを動画で公開しています。例年2000名以上が参加しており、テーマに沿った形でゲストがライブ配信を行うスタイルです。
 
第5回目となった2022年のテーマは、「CX² = Customer Experience × Content Experience」です。顧客体験の価値を高める「Customer Experience(顧客体験)」と、優れたコンテンツによる特別な体験を創り出す「Content Experience(コンテンツ体験)」の両方について考えていきます。
 
CONTENT MARKETING Day 2022:https://lp.contentmarketinglab.jp/cmd2022
 

アンダーワークス代表取締役田島もセッションに参加

2022年のCONTENT MARKETING Dayには、弊社代表取締役の田島もセッションに参加しました。弊社サービスの1つである「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN」に関する概要や誕生秘話、お客様での活用方法などを動画にて紹介しております。動画は約30分(最大2倍速での閲覧可能)、字幕も付いていますのでぜひご覧ください。
 

マーケティングテクノロジーカオスマップJAPANとは

マーケティングテクノロジーカオスマップJAPANの概要

マーケティングテクノロジーカオスマップJAPANとは、日本中で使われているマーケティングテクノロジー(ツール)を分野ごとに、1枚のスライドにまとめたものです。広告からインフラまで13種類、108カテゴリに分けることで、日本で利用可能なテクノロジーを一覧できます。
 
また、テクノロジーカオスマップは、2017年から現在に至るまで毎年更新を続けています。新しいテクノロジーが現れるたびに、カテゴリの新設や見直しなどを行うほか、ロゴに加え名称も付けることで、ひと目でチェックできるのが特徴です。
 

本サービスを作り始めたきっかけ・理由

テクノロジーカオスマップを作り始めたきっかけは、2014年にアメリカ・ボストンで開催されたマーケティングテクノロジー専門イベント「MARTECH」に参加したときの出来事です。

 本イベントの発起人であるスコット・ブリンカー氏が、イベントの始めに行うスピーチのなかで、テクノロジーカオスマップを毎年発表するという風物詩があります。毎年増え続けるマーケティングテクノロジーを1つのPDFにまとめることで、日本国内のマーケティングに携わる方にも活用して頂けるのではないかという思いから、本サービスが誕生しました。
 

テクノロジーカオスマップの活用方法

テクノロジーカオスマップをダウンロードして頂いた企業の方に聞くと、主に以下の3つの活用方法が挙げられています。
 

・現状把握
・ツール選定
・トレンド察知
 

現状把握

1つ目の現状把握は、現時点でどのようなツールを使っているのかを明確にすることです。実際に、多くの企業ではマーケティングツールを導入しているものの、「どのような効果があるのか把握していない」、「聞いたことのないツールを導入していた」など、ツールの整理に課題を抱えている企業が多くあります。
 
上記のような課題が発生している際に、弊社のテクノロジーカオスマップを活用することで、「どの部署・チームがどのようなツールを使い、どのような効果が出ているのか」を把握できます。とくに、似たようなツールを複数導入しているのではないかと気にする企業にとって、現状把握を正確に行えるのが利点です。
 

ツール選定

テクノロジーカオスマップは、新しいツールを選定する際に導入候補を見つけるのにも役立ちます。たとえば、マーケティングオートメーションツールを自社に導入する場合、複数のツールを探し出すだけに時間がかかってしまいます。
 
そこで、テクノロジーカオスマップは、分野ごとにツールを紹介しているので、日本国内で利用できるツールを可視化できます。ツールの候補を探し出す手間・時間を省き、導入に向けた社内手続きにリソースを使えます。
 
 

トレンド察知

弊社でテクノロジーカオスマップを公開する際に、どの分野のツールが増えた・減ったのかを解説付けしています。ツールの増減が可視化されることで、どの分野がトレンドになっているのかを察知できます。
 
たとえば、この2年間で「個人情報に関する規制」が強化されました。ユーザーの個人情報を入手する際に、どのようなルールに気をつけなければならないのか、どのように同意を取ればよいのかを知る必要が出てきています。個人情報取得の課題が表面化しているなかで、個人情報の取得に関するツールも増加しているのが現状です。
 
このように、ツールの増減でトレンドを察知し、企業やマーケターが次にやるべきことを計画するのに役立ちます。
 

テクノロジーカオスマップの本質的な意義・意味

企業が抱えるマーケティングの課題

本来、企業としてデジタルマーケティング施策を進めていくためには、さまざまな戦略があるなかで、1つの戦略を用いる必要があります。また、すべての顧客に対して、一貫した対応が求められます。
 
しかし、デジタル化によるチャネルの多様化や、毎年増え続けるツールに対応しきれない企業が見られるようになりました。その結果、組織・施策が連動せずにバラバラになってしまったり、各ツール同士でシナジーを生み出せなくなったりするといった課題が生じ、顧客体験に悪影響を及ぼしている可能性があります。
 

「オーケストレーション」と「テクノロジースタック」の実現

Unserworksでは、「オーケストレーション」というテーマで、多種多様なチャネル・ツールを連動させていく取り組みを行っています。また、「テクノロジースタック」と呼ばれる、メーカーに関係なく、自社にとって良いツールを組み合わせていくという考え方を重要視しています。
 
デジタルマーケティングの施策は、他社との差別化が必要です。競合他社と同じことをやるのではなく、自社で独自性を持ちながら、マーケティング施策を行わなければなりません。
 
消費者に選ばれるためにも、テクノロジーカオスマップで1つ1つツールを分類し、「オーケストレーション」と「テクノロジースタック」を実現することが大切になってきます。
 

今後注目したい分野・ツール

ツール同士のつなげるツール

今後は、個別のテーマではなく、ある特定のテーマ同士がつながっていくことが注目されると考えられます。具体的には、zapierやworkatoといったツール同士をつなげるためのツールが登場しています。
 
従来は、システムインテグレーターに連絡したり、社内でコーディング可能なエンジニアに相談したりする必要がありました。一方で、現在では、ワンクリックでツール同士をつなげられるようになり、需要性が高まっています。
 

セールスとマーケティングをつなげるツール

また、セールスとマーケティングをつなげる領域にも注目しています。現在、CRM(顧客管理システム)を活用している企業は増加しているものの、社内にあるコンテンツをどのように営業担当者に推奨するかが課題が浮き彫りしてきています。
 
「セールス・イネーブルメント」とも呼ばれており、営業活動において継続的に成果を上げるために、営業組織の強化・改善に向けた取り組みが重要となっています。
 

リアルとデジタルをつなぐツール

3つ目は、リアルとデジタルをつなぐツールです。アメリカの小売業を中心に、リアルの生活にデジタルツールを取り入れる動きが進んでいます。
 
アメリカ・ロサンゼルスにある「Amazon Style」では、試着室に服を持っていくと、本人の情報と照らし合わせて、本人におすすめの服を自動的に持ってきてもらえるシステムを導入しました。ECサイトによくある「ほかのお客様も購入しています」、「あなたにおすすめの商品」といった顧客体験が、リアル店舗でも実現しているのです。このように、リアルとデジタルをつなぎ、顧客体験をさらに向上するツールが注目されています。
 

お客様の声(アンケートから抜粋)

今回のセッション動画公開後に、視聴者の方からアンケートを頂きました。これから動画を視聴する方や、テクノロジーカオスマップの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
 

マーケティング領域を再確認する場となった

マーケティング領域を再確認する場となりました。自身が普段触れている領域だけでなく、さまざまなマーケティング領域を知ることで、相乗効果を狙えるのではないかと考えています。テクノロジーカオスマップを使って、マーケティング領域を隅々まで網羅していきたいです。
 

時代の流れに適したマーケティングツールの選定に役立つ

テクノロジーカオスマップは、時代の流れに適したマーケティングツールの選定に役立つと感じました。ツールの数として増加しているマーケティング領域は、全体としての領域でもニーズが高まっているため、トレンドを正しく追いながら、ツールを選定できると思います。とくに、「オールインワンvsスタック」の話は興味深く、既存のツール同士を効率的に使っていきたいです。
 

テクノロジーカオスマップ2022年版を2月15日にリリース予定

2022年版のテクノロジーカオスマップは、2月15日にリリースを予定しています。今後、社内で使っているツールの整理や、どのツールを選べばよいか迷われているマーケティング担当者の方は、ぜひカオスマップをご活用ください。
 

資料ダウンロード マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN 2022

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