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連載企画「CMSの進化を目指すベンダーの挑戦」の番外編として、Webサイトの品質管理プラットフォームを提供するSiteimproveを紹介します。
 
ウェブサイトを利用する企業団体は、2024年までの中期計画としてウェブアクセシビリティ最新国際規格WCAG2.1に準拠した対策が求められます。本記事では、これからのwebサイトに必要となるアクセシビリティなど品質向上に必要な取り組みをSiteimprove社の関氏に聞いてみました。
 
(話:Siteimprove株式会社 日本支社長 関 基陽 氏)

デンマークから世界、そして日本へと展開しているグローバル企業「Siteimprove社」

――まずは、Siteimprove社の紹介をお願いします。
 
Siteimproveは、2003年デンマークコペンハーゲン発祥のグローバル企業です。現在は、北米・ヨーロッパを中心に事業を拡大し2023年で20年を迎えます。
 
弊社は、webサイトの品質向上を人手に頼らず自動化し、どのようにwebサイトの価値を強化するか、また、訪問者を増やしビジネスに貢献していけるかをコンセプトとして製品を進化・提供してきました。
 
ヨーロッパから始まり、ビジネスマーケットの半分を占めている北米を中心に、その後日本を含むアジア・太平洋地域という流れで展開しています。
 
日本は、2017年にサービスのローカライズが完成し、サービス提供を本格化しました。アンダーワークスさんは日本で初めてのパートナーとして協業いただいております。私は、2018年に日本法人の最初のメンバーとして着任し、本格的に業務を開始しました。
 
日本法人は、当初からパートナービジネスを意識しコンパクトな要員で構成され、大々的なマーケティングは行わずパートナー協業をメインに展開してきました。

日本を代表する大手企業での導入実績

――2017年に日本市場に参入され、5年が経過しましたが導入実績はいかがですか。
 
おかげさまで国内での導入実績は着実に増えております。許諾いただいている社名としては、セイコーエプソン株式会社、その他にも大手通信業、大手小売百貨店、大手メガバンク2行、放送メディア、電力会社、大手損保会社など、日本を代表する大手企業・団体にご評価いただいております。
 
導入企業が増えている要因は、分野が異なるビジネスパートナーがそれぞれの特色を生かして提案して下さっているからだと考えております。ここ4、5年でガバナンスやウェブアクセシビリティ対策といったサイト品質管理の必要性が注目されるようになってきたことも大きな要因です。
 
5年前は、広告やOne to Oneマーケティングなどのデジタルマーケティング施策が注力されていましたが、ここ最近はDXの根幹として、Webサイトのガバナンスや適切な情報提供に対する意識の変化や必要性が高まってきたと考えております。
 

Siteimproveの製品の特徴から見える優位性と価値とは

――Siteimproveの国内一店舗目のパートナーである弊社では、SiteimproveをDQMというカテゴリに分類しています。同市場での、貴社製品の特徴や優位性について、教えてください。
 
まず、「Webサイトの品質管理」を主軸としたサービスがそれほどないため、Siteimproveのサービスはカテゴライズが難しいのですが、弊社は、「企業のWebサイト」という言葉を主語にして、最高品質の実現・最大化にフォーカスしてきました。それこそがサービスの優位性や価値となっていると考えております。
 
企業のWebサイトの品質最大化とは、かみ砕いて説明すると、「今まで来てもらえなかった訪問者に来てもらうこと」であり、「来てもらった訪問者がすぐ離脱しないように長く滞在してもらうこと」、「満足度を維持したままそのウェブサイトの目的まで達成してもらうこと」だと考えています。コンバージョン向上などのビジネス指標だけではなく、新商品のホームページやWebサイトを隅々まで閲覧してもらう。会社概要やマニュアルのPDFを隅々まで目を通してもらう。それだけでも成果と考えられます。
 
Siteimproveでは、企業のWebサイトの目的や、目標に到達するためのさまざまな課題に対して「Webサイトの品質」を主語としてとらえ、解決策を提案します。カスタマージャーニーのゴールを訪問者の満足とするならば、Webサイトを改善することで訪問者の期待に答えることができると考えています。
 

Siteimproveの3つの機能とは

――各機能の特徴についていくつか教えてください。
 

ポリシー機能


お伝えした通り、SiteimproveにはWebサイトの品質をチェックし、指摘する機能があります。企業のWebサイトは社会的責任を担っており、企業のブランドを維持するためにも、表記に間違いがあってはなりません。また、リンクエラーなどにより訪問者を正しく誘導できず、間違った情報へ遷移させてしまうということを避けなくてはなりません。
 
Siteimproveはリンクエラーや誤植、表記揺れなど企業が推奨していない言葉を自動でチェックし指摘します。
 
また、このような間違いを適切に抽出できるポリシー機能があります。あらゆる企業では、Webサイトを制作、運営するにあたって開発標準や管理標準などをガイドラインとして整備していると思います。一方で、ガイドラインに準拠してWebサイトが運営されているかどうかを人手で管理することは難しく、特にサイト規模が大きくなればなるほど、その難易度は高まる一方です。
 
たとえば、「画像サイズは1MB以下に収まっているか?」や「企業が廃止した言葉が使われていないか?」、「もう使用していないJavaScriptが残っていないか?」など数百、数万ページを全て人がチェックするには限界があります。
 
Siteimproveは、あらかじめ独自ルールを自由に設定・登録することで、すべてのWebサイトに対して、「使ってはいけない言葉を使っていないか」、「廃止されたブランドの言葉を使っていないか」、「大文字小文字がブランド上正しいか」、「3MB以上の大きな画像を正しいフォーマットで使っているか」など、属人的な手間に頼ることなく自動的にチェックすることができます。
 
このような管理を制作会社に委託している企業もありますが、制作会社も同様に人為的な作業だと時間とコストがかかり、抜け漏れのリスクも相互確認の手間もかかります。Siteimproveは自動でチェックする為、抽出までの時間を短縮し、抜け漏れのリスクやコストを抑えることが可能です。
 

ウェブアクセシビリティ機能

 
次に「ウェブアクセシビリティ」準拠チェック機能です。昨今、ウェブアクセシビリティという言葉が日本市場でも浸透しつつあります。単純な話ですが、人間は必ず年をとります。年齢を重ねることで今までできたことができなくなってくるでしょう。たとえば、視力の低下などでホームページを見たくても、これまでどおりには見られなくなることが考えられます。高齢化が進む日本社会では、今後重要な課題になるでしょう。
 
誰もがアクセスしやすいWebサイトであるということが重要であり、すべての企業がそのことを意識する必要があります。一方で、アクセシビリティに対する評価、課題を抽出するには専門的な知識が必要となるため、内部リソースで対応するのは難しいとのお声をいただきます。
 
Siteimproveは、ウェブアクセシビリティ上における課題を指摘し、課題に対してどのような改善が必要か?という対策まで提示します。必要な専門知識を持っていなくても、自身で目的・内容を把握し対策までできることに好評いただいています。
 

SEO機能

 
最後にSEO対策の機能です。直近のお問合せで、相談事項として最も多いのがSEOです。せっかく作ったコンテンツなのに、検索結果が下位に表示され閲覧されていない、競合に負けているという相談をよくいただきます。
 
Siteimproveでは、SEO対策ついてのコンテンツ記述評価基準ががあり、サーチエンジンに悪影響を及ぼす原因となる課題を洗い出し、解決策と共にレポート提示します。また、解決策においては、解決するための難易度や課題の数、デザイナーや執筆者など要員の役割といった項目も提示されるので、どれから着手するべきか優先順位がわかりやすいと評価いただいています。
 
余談ですが、SEOの仕組みについて面白い指標があります。それは、すべての世の中にあるウェブサイトのコンテンツ資産全体の91%が誰からもアクセスされていないという統計結果です。
 
数値として考えると、全体に対しての91%なので驚くことでしょう。「ある企業の顧客全体の9割がアクセスしていない」という状況にも似ていますが、それくらいコストと時間と手間をかけ作成されたWebサイトが閲覧されていないわけです。これは、必要な対策をしていないと誰もwebサイトに訪問しないということを物語っています。
 
もうひとつ面白い指標としては、マーケティング担当者、もしくはWebサイトを企画立案する担当者のトータル勤務時間の約85%ほどが「常に新しいWebサイトはどうあるべきか」に時間を割いていることです。85%の時間を未だ存在しない新しいWebサイトについて一生懸命考えることに費やしているため、「今あるWebサイトは本当に正しいか」や「最適な人に閲覧されているか」については、残りの15%しか時間を掛けていないようです。15%では少ないということに気づいてほしいですね。
 
話はそれましたが、もちろんWebサイトのSEOは検索エンジンに評価されることが重要です。Siteimproveは日々検索エンジンの評価ロジックを研究し、製品アップデートすることで、企業のWebサイトの検索順位をいかに上げるか、競合にどうやって勝つかというところをサポートさせていただいています。
 
Siteimproveには、ポリシーやウェブアクセシビリティ、SEOなどの機能を含めて「Webサイトの品質を最高にする」を主語にしてサービスを提供しています。それぞれ個別のツール・サービスの対策ではなく、「Webサイトの品質を最高にする」プラットフォームとしてフルに活用してもらうことで、お客様に目的を達成してもらうという考え方です。
 
 



インタビュー後半では、Siteimproveが実現するデジタルマーケティングの概念や今後のロードマップについてお伝えします。

 

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