こんにちは、アンダーワークスのコンサルタントの米川です。本日はニューヨーク視察の一貫として、1月14日~16日までアメリカニューヨークで開催されました「NRF RETAIL’S BIG SHOW」の参加レポートをお伝えします。

NRF RETAIL’S BIG SHOWとは?


NRF RETAIL’S BIG SHOWは小売業界の一大イベントであり、小売業者、サプライヤー、支援事業者など業界の主要なプレーヤーが一堂に会し、最新の洞察、新製品や技術の紹介、小売業界の最新のトレンドや課題の探求などを行うイベントです。イベントで取り上げられるテーマには、オムニチャネル小売、データ・分析、決済・物流の技術革新、顧客体験、サステナビリティなど多様なテーマで議論されています。2023年では175セッション、350以上のスピーカー、800以上もの企業が出展しました。
 
※NRFはNational Retail Federationの略で全米小売業協会。米国で最大の小売業者・サプライヤーなどからなる団体です。

世界最先端小売/D2C業界のCXOクラスが登壇

 

イベント自体は小売業界の有力企業のキープレイヤーが登壇するセッションスペースと、いろいろな小売支援事業者が製品・サービスを紹介する出展スペースとの大きく2つに分かれます。
 
初日のキーノートセッションでは以前はウォルマートUSのオンライン部門を担当しており現在はウォルマートの米国法人であるウォルマートUSのCEO、NRFの理事でもあるJohn Furner氏が登壇し、米国小売業界の現状について説明するオープンニングトークでイベントが開幕しました。
 
その後、セッション中にポッドキャストを収録する場面は日本のイベントではあまり見られない光景でした。
 

収録されたpodcast
The Huddle with John Furner
https://one.walmart.com/content/usone/en_us/company/programs/the-huddle-with-john-furner.html
 
その後もMacy’sやTarget、Nordstromなどの米国小売を代表する企業のCEOクラスが登壇し、主に対談形式でセッションを展開していきます。
 
大小様々なセッションがありましたがCOVID‑19の影響、データ・テクノロジーを活用したユーザー顧客体験(オンラインとオフラインの融合)、AIを活用した発展的な展開あたりのテーマが多く語られていた印象でした。

出展ブースではPOS、物流など小売に関連するサービス・ソリューションが多数

 

出展ブースでは日本の大型の展示会と似たような雰囲気で様々な製品・サービスの説明やデモが行われています。出展企業にとっては新規リードを獲得し、その後の商談に繋げる場になっています。
 
小売業界のイベントらしく、マーケティング、販促だけではなく、POSシステム、決済、物流や人流の分析などオフラインに関わるシステム・ソリューションの紹介が目立ち、アメリカらしく?ド派手な演出のブースも多く楽しい雰囲気です。

会場の様子

 

会場はニューヨークにあるJacob K. Javits Convention Center。日本でいう東京ビッグサイトや幕張メッセのような規模感の会場。
 
キーノートなどのセッション会場。1000人近くは入る会場で規模の大きさを感じる。

 

女性のCXOの登壇も多く、ダイバーシティを感じられた。

 

店舗内の人の流れを分析するツールのデモ

 

2024年はシンガポールでも開催

 
来場者は世界各国からさまざまな企業が参加しており、日本からもTVCMや街中でもよく見るような小売企業から、一見小売とは関係の無さそうな日本企業からも視察に来ている方々が多く見られました。
 
会期中に2024年アジアパシフィック・シンガポールでの開催も発表されました。日本からも近い場所での開催となり、視察のハードルも低くなるため、これを機に世界最先端の最新情報をキャッチ・体験してはいかがでしょうか。
 
次回の記事では実際にNYの街中で体験した米国小売の顧客体験についてレポートします。

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